今年、われわれは747人の社員をパートナーに昇格させました。この数字は2017年から12%増えており、2015年以来最高となっています。パートナーへの昇格は多くのEY構成メンバーにとってキャリアの大きな転機であり、責任の重大な変化でもあります。われわれは最近、EYのアラムナイでパートナーを務めた経験があるCheryl-Jane Kujengaとミーティングを行い、彼女自身の昇進とパートナーとしての役割の変化について話を聞きました。
EYのアルムナイで現在アドコープ・ホールディングス・リミテッド(Adcorp Holdings Limited)のCFOを務めるCheryl-Jane Kujengaは、16年間にわたってEYで立派なキャリアを積みました。彼女がパートナーになったのはわずか29歳のときでした。「正直に言うと、かなり大変でした」と彼女は述べています。しかし、EYアフリカの現CEO、Ajen Sitaのアドバイスが彼女の昇進を支えてくれたと言います。
「Ajenは当時、監査部門長でした。彼は私を座らせ、自分が提案した内容に自信を持つ必要があること、そして、無理をしたり、クライアントのCEOやCFOとして振る舞ったりする必要はないことを教えてくれました」
「クライアントと同席するときも、自分らしさを失わず、自分が提案する内容と自分の経験やエクスポージャーのレベルに自信を持つようにアドバイスしてくれました。無理をしたり、相手の立場になりきったりする必要はないということです。クライアントは自分たちの仕事を理解しています。監査役としての自分の役割を理解していれば、クライアントに付加価値をもたらすことができます」それから数年後、アドコープのCFOで最年少の役員となった現在もCheryl-Janeはこのアドバイスは有用だと考えています。
このインタビューでは、Cheryl-Janeは彼女が現在暮らす南アフリカで監査法人が経験してきた論争と、そのような論争が監査法人におよぼしてきた影響についても話を聞かせてくれました。
「私に大きな自信を与えてくれたことの一つは、EYがスキャンダルに陥るようなファームではないということです。私がパートナーを務めていたとき、EYのリスク管理プロセスはとても面倒だと感じていました。でも、リスク管理と監査を担当していたMike Bourneという男性がいました。彼に感謝したいです。彼はみんなにとてもよくしてくれたと思います」
向上心のあるリーダーたちへのアドバイス
Cheryl-Janeは、向上心のあるEYのパートナーと指導的なポジションへの昇進をめざすメンバーへのアドバイスとして、次の三つを挙げています。
- 「自分の強みを自覚し、信用を築くことです。どんなに取りつくろっても、すぐに見破られてしまいます」
- 「スポンサーを見つけることです。社内で道案内をしてくれる人が誰かを知り、その人たちと一緒に仕事をしましょう」
- 「失敗を恐れずに新たなチャレンジをすることです。私はよく、なぜそんなに長い間同じ会社にいられるのかと尋ねられましたが、それは自分の役割が同じということはまったくなく、毎年のように変わるからです」