売買目的有価証券 (ばいばいもくてきゆうかしょうけん)

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売買目的有価証券とは、時価の変動により利益を得ることを目的として保有する有価証券のことをいいます。
「時価の変動により利益を得ることを目的として保有する」とは、短期間の価格変動により利益を得ることを目的として保有することをいい、通常は同一銘柄に対して相当程度の反復的な購入と売却が行われるものをいいます。したがって、売買目的有価証券とは、いわゆるトレーディング目的の有価証券を指します。
企業が保有する有価証券を売買目的有価証券として分類するためには、有価証券の売買を業としていることが定款の上から明らかであり、かつ、トレーディング業務を日常的に遂行し得る人材から構成された独立の専門部署(関係会社や信託を含む)によって売買目的有価証券が保管・運用されていることが望ましいとされています。
もっとも、定款上の記載や明確な独立部署をもたなくても、有価証券の売買を頻繁に繰り返している場合には、当該有価証券は売買目的有価証券に該当することになります。
売買目的有価証券は、時価をもって貸借対照表価額とし、評価差額は当期の損益として処理します。

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