Global review 2019

より良い社会の構築を目指して、長期的価値を生み出すには?

EYグローバル会長兼CEOからのメッセージ

FY19 – 引き続き力強い成長を遂げた1年

EYは今、素晴らしい状況にあります。私たちは、世界中のより多くの国や地域で、これまで以上に多様かつ困難な課題を解決すべく、多くのクライアントを支援しています。

EYでは、過去5年間の140を超える買収により、約18億米ドルの収益が生み出されるとともに、約8,000人の新しいメンバーが増えました。  

そして、EYはより良い社会の構築を目指して(Building a better working world)、クライアントにサービスを提供するだけでなく、EYのナレッジ、スキル、経験を活用して、生活や仕事を営むコミュニティをサポートするように、EYのメンバーへの働きかけも続けています。

EYのメンバーファームは、FY19に約1億1,300万米ドルをコミュニティの強化に向けたプロジェクトに投資しました。そして、EYのメンバーは年間74万5,000時間をさまざまな取り組みと価値あるプロジェクトに費やしています。

このように、クライアントやEYのメンバー、社会に焦点を当てた取り組みにより、EYのメンバーの総数は28万4,000人を超え、グローバルの収益は8%増の約364億米ドルとなり、FY19もまたEYが力強い成長を遂げた1年となりました。

テクノロジーによるトランスフォーメーション

この数年、私たちは想定を超える成功を収め続けてきました。また、世の中がかつてないほど急速に変化している中で、クライアント、人々やその他のステークホルダーが求め、必要としているものの変化とともに、私たち自身も変化しています。

私たちは、テクノロジーとデータを通じて、自らを、そしてクライアントのビジネスを変革しています。

現在、EYで働くメンバーのうち、4万5,000人以上がテクノロジー分野での経験を有しています。その中には、AI、数学、暗号などの各分野における専門家に加え、2万人以上のデータスペシャリストが含まれています。

テクノロジーは、データやイノベーションとともにEYの中核をなすものであり、成長に不可欠なものです。

かつてないほど効率的に、お互いがつながり合い、働くことができるのは、私たちが利用しているテクノロジーの約80%がクラウド上に存在しているためです。EYの各サービスラインでは、クライアントの変わり続けるニーズをより適切にサポートするために、ビッグデータ、オートメーション、アナリティクスといった、グローバルなプラットフォームベースのソリューションを開発し続けています。EYは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)におけるマーケットリーダーであり、クライアントに対し、画期的なブロックチェーンプロジェクトを提供してきました。

私たちは、約10億米ドルのテクノロジー投資計画から最大限の価値や効果を引き出すために、テクノロジーを用いて従来のサービスを変革し、新しいサービスを立ち上げます。それと同時に、今後もイノベーションに焦点を当て、提携パートナーと協力してエコシステムを構築してゆきます。

新しいグローバル戦略

EYのビジネスに影響を与えるメガトレンドは、テクノロジーだけではありません。グローバリゼーション、人口構成の推移、環境変化もまた、ビジネス環境や社会を変革しつつあります。

こうしたことから、今年、グローバル戦略の見直しに取り組み、私たちは次のような広範囲にわたる自問をしました。クライアントやEYのメンバー、社会が直面する新たな課題と機会とは何でしょうか?ステークホルダーがこのような課題を乗り越え、機会を捉えることができるよう支援を続けるために、どのようにEYのビジネスを形成するべきでしょうか?

その答えはNextWave、すなわち世界で最も信頼される、特別なプロフェッショナルサービスを提供する組織として、クライアントやEYのメンバー、社会のために長期的価値(long-term value)を創造するというEYの戦略であり、目指すべき姿です。

クライアントにとっての長期的価値の創造とは、クライアントが今ある課題に対処し、イノベーションという次の波、さらにテクノロジーや社会の変化に向かって前進できるよう、価値の成長や最適化、または保護を支援することです。

EYのメンバーにとっての長期的価値は、新しい経験への投資や、クライアントが必要とするリーダーシップスキルを磨くことなど、特別な経験を生み出すことです。

社会にとっての長期的価値は、EYのメンバーによる日々の業務を通して生み出されます。それは、世界の資本市場にとどまらず、より広いビジネス領域において自信と信頼を醸成します。

さらに、全てのステークホルダーに利益をもたらす包括的な経済成長を促進するために、企業にはまだできることがあると私たちは考えています。

EYの新しいグローバルCRプログラムであるEY Ripplesによって、より多くのEYのメンバーがスキルとナレッジを応用し、次世代への支援やアントレプレナーのビジネス拡大の支援、持続可能な環境を推進できるようになることでしょう。

信頼

EYの目指すべき姿において、信頼は欠かせない要素です。ビジネスにおいて信頼と自信を築くことは、常にEYの理念の礎(いしずえ)であり続けてきました。NextWaveにおいて、私たちは最も信頼される、プロフェッショナルサービスを提供する組織になるという最終目標を明言しています。

EYの目指すべき姿へ向けた取り組みを評価するために、私たちはThe Embankment ProjectのLong-Term Value(LTV) フレームワーク(pdf)を使用しています。このフレームワークでは、さまざまなステークホルダーや、財務および非財務的指標が持つ重要性が考慮されています。

これは、成功の定義が幅広いものになっているということを示しています。すなわち、私たちは財務業績とともに、クライアントやEYのメンバー、社会のために創出する価値をも合わせて評価しているのです。これを実証するために、本Global Reviewでは、さまざまな指標に基づいて報告を行っています。

将来の機会に目を向ける

EYは、過去1世紀以上にわたって大きな成功を収めてきた組織ですが、その理由はEYが常に変化を受け入れ、変化する世界に適応してきたことにあります。

この1年間に、私たちは共に多くのことを成し遂げてきました。その全てについて私はこの上なく誇りに感じています。この先に待ち受けるチャンスを思うと、さらなる胸の高鳴りを覚えずにはいられません。それは、クライアントやEYのメンバー、社会のために長期的価値を創造し、最終的には、より良い社会の構築を目指すことにつながるでしょう。

Carmine氏の署名
ゲスト編集者

Carmine Di Sibio

EYグローバル会長兼CEO

カーマイン・ディ・シビオ / クライアント、そしてEYのグローバルな組織が持つ力に情熱を注ぐ。成長とイノベーションの推進者であり、良好な人間関係の構築者。スポーツ愛好家。

EYの価値感

EYでは、私たちが何者であるかという、EYを定義するための価値観(values)を共有しています。この価値観はEYが組織の根幹として有している信念であり、EYの活動、行動の指針となっています。EYがどのように協働し、どのようにクライアントにサービスを提供し、仕事や生活を営むコミュニティとどのように関わっていくか、そのあり方にも影響を及ぼしています。

毎日、EYの一人ひとりがさまざまな選択や意思決定を行っていますが、その選択や決定は、お互いをどう理解するか、そしてクライアントやコミュニティがEYをどのように理解するかという方向性に直接的な影響を及ぼしています。EYの価値観が存在することにより、組織のどこにいても、共通の原則にのっとっているという自信の下で、これらの意思決定を行うことができます。

EYではこれまで多くの変化が起こりました。そして、この先も変化は続きますが、私たちの価値観は変わりません。これらは、EYを築くための基盤となっています。

私たちEYのメンバーは、以下の価値観を共有しています。

  • 誠実、相互の敬意、協働の精神を実践する
  • 先頭に立って人々を導く活力、情熱、勇気を保持する
  • 正しいことを実行することで信頼関係を構築する

    クライアントへ長期的価値をもたらすために

    クライアントが、今ある課題に対処するだけでなく、イノベーションという次の波、さらにテクノロジーや社会の変化に向かって前進できるように、クライアントの価値の成長、最適化や保護を支援することで、EYはクライアントにとっての長期的価値を創造します。これを実現すべく、EYはクライアントのニーズを満たすために組織全体が一丸となって取り組み、クライアントに特別な体験を提供することを約束します。

    詳しく見る(英語版のみ)

    1. クライアントへ長期的価値をもたらすために
    クライアント:工場の一角に立つビジネスウーマン
    イベントのスタッフ

    EYのメンバーへ長期的価値をもたらすために

    ディスラプション(創造的破壊)とイノベーションという次の波に向かって前進するクライアントを支援するためにも、好奇心と意欲に満ちあふれ、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材がこれまで以上に求められています。私たちは、EYのメンバーが真のトランスフォーメーションのチームの一員として、自分らしいキャリアを実現するための尺度、テクノロジー、文化、課題、学習の機会を提供します。

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    D&I(ダイバーシティ&インクルーシブネス)への取り組み(英語版のみ)

     

    社会へ長期的価値をもたらすために

    私たちの周りにはいくつもの変化の波が押し寄せていますが、変わらないものもあります。社会にとっての長期的価値とは、私たちが何を行うかということだけでなく、どのようにして行うのかによっても生み出されることを私たちは知っています。私たちはまた、全てのステークホルダーに利益をもたらすような包括的な成長を促進するために、企業には果たすべき役割があると考えています。

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    EY Ripplesについて詳しく知る(英語版のみ)

    家の柱に孫の身長を刻む祖父

    Facts and figures

    Embankment ProjectのLTVフレームワークは、4つの価値の側面に基づいて構築されています。それは、消費者・顧客価値、人材・人的価値、社会的価値、財務的価値です。私たちは、EYの目指すべき姿を構成する要素を、この4つの側面と合わせました。このことは、私たちがEYの成功を単に財務的な価値のみでは定義していないことを意味しています。すなわち、私たちは自身の財務業績とともに、クライアントやEYのメンバー、社会のために創出する価値をも合わせて評価しているのです。

    グローバルエグゼクティブ

    EYには、ただひとつのグローバル戦略と行動指針を策定するグローバル・リーダーシップ・チームがあります。

    EYのリーダーのプロファイル