Global Review 2020

Facts and Figures

      私たちは⾃らの成果をEYのLTV(長期的価値)フレームワークにより評価します。LTV フレームワークは、⼈材・⼈的価値、消費者・顧客価値、社会的価値、財務的価値という4つの価値の側⾯に基づいて構築されています。

      2017年、EYは Embankment Project for Inclusive Capitalism (EPIC:統合的な目線による新たな資本主義社会の構築に向けた取り組み)と名付けられたイニシアチブに参画しました。このイニシアチブが⽬指したのは、従業員、サプライチェーン、コミュニティ、社会全体、株主などあらゆるステークホルダーに対し、企業がどのように価値を創造しているかを⽰すサポートをすることです。

      その成果であるLTVフレームワークは、消費者・顧客価値、⼈材・人的価値、社会的価値、財務的価値という4つの価値基準を⼟台にしており、EYはNextWaveで掲げた⽬指すべき姿の構成要素を、この4つの側面から評価できるよう整合させてきました。

      最近では、世界経済フォーラムの国際ビジネス評議会(以下「IBC」)が招集した協調的な取り組みにも、EYは貢献しました。

      世界的⼤企業120社のCEOが集まったこの取り組みでは、環境・社会・ガバナンス(以下「ESG」)に関する開⽰および⻑期的価値の創造を標準化するための⼀連の主要指標に合意しました。

      この取り組みの目的は、ESG開示の重要性に民間部門全体の意見を反映させ、新しく重要なバリュードライバーに一貫性と比較可能性をもたらすことでした。提案された開⽰⽅法では、企業がもたらすインパクトを、国連の持続可能な開発⽬標に沿った4つの柱、すなわちプラネット、人間、繁栄、ガバナンスの原則に基づいて考察します。

      これを受け、今回のGlobal Reviewでは、世界経済フォーラムのIBC 提案書(PDF、英語版のみ)が定めた指標に照らした自己評価に着手するとともに、私たちがどの程度、国連グローバル・コンパクトの10原則および国連の持続可能な開発目標に適合しているかを述べています。

      EYが及ぼす影響の評価方法について以下よりご覧ください。

      1. EYのメンバー
      2. クライアント
      3. 社会
      4. 収益と成長

      EYのメンバー

      オフィスで席に着いている女性の写真
      (Chapter breaker)
      1

      第1章

      EYのメンバー

      EYでは、EYのメンバーがそれぞれの個性に合った特別な経験を得られるよう支援しています。

      EYのメンバーの認識や経験について知るべく、私たちはグローバル・ピープル・サーベイを実施しています。EYでは、「エンゲージメント」について、誇り、提言、コミットメント、満足度などの複数の要素が組み合わされたものと捉え、これらを「エンゲージメント指標」に組み入れています。

      EYは、ユニバーサム社の「世界で最も魅力的な企業」(ビジネス専攻の学生や科学・工学部の学生が対象)や、Great Place to Work®(GPTW) Instituteが発表する外部ベンチマークなどを通じて、自らの「魅力」をモニタリングしています。

      影響力のあるキャリアを構築するために

      私たちはEYのメンバーに対し、現在そして将来のキャリア構築のためのサポート、経験、スキル、機会を提供します。

      ダイバーシティへの取り組み

      EYでは、女性の活躍推進に重点を置き、D&I(ダイバーシティ&インクルーシブネス)の課題に取り組んでいます。D&Iの評価と報告にあたり、世界的に最も明確な指標となっているのがジェンダーバランスです。

      雇⽤について

      EY全体では世界中で多くの⼈材を雇⽤しており、150以上の国や地域で29万8,000⼈を超える⼈々に、質の高い安定した雇⽤を提供しています。私たちはかつてないほどさまざまな地域で、多くのクライアントを⽀援しています。

      クライアント

      工場内にたたずむ男性エンジニア
      (Chapter breaker)
      2

      第2章

      クライアント

      EYは組織を挙げてクライアントのニーズに応えます。EYは今、これまで以上に多くの市場や業界でクライアントを支援しています。

      EYがサービスを提供している企業についてご確認ください。

      ブランドの強化

      グローバル・ブランド・サーベイでは、クライアント、非クライアントの垣根を超えて好感度および独自性に関する評価を行い、プロフェッショナル・サービス・ファームの中でナンバーワンのブランドになるという、EYの目指すべき姿に向けてどのように進んでいるか調査しています。

      社会

      外出先のベルリンの街中でパソコンに向かう若い女性
      (Chapter breaker)
      3

      第3章

      社会

      私たちは資本市場における信頼を構築し、コミュニティと地球により良い影響をもたらすことを約束します。

      質の高いサービスの提供

      社会に⻑期的価値をもたらすというEYの⽬指すべき姿に基づき、規制当局を含むさまざまなステークホルダーとの間で⽇々築き上げている信頼と信⽤を測定しています。

      社会に及ぼす影響

      社会に⻑期的価値をもたらすというEYの⽬指すべき姿に基づいて、私たちはコミュニティに対する投資と私たち⾃⾝が環境に及ぼす影響を評価します。

      • 温室効果ガス排出量―注釈

        このカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)は、EYグローバル・カーボンフットプリント手法に従って算出されています。これは、世界資源研究所(WRI)および持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)が策定した温室効果ガス(GHG)プロトコルに基づいており、報告の際は「ロケーションベース」のアプローチを用います。

        排出量の算出には、英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省が発表した2020年の変換係数、または必要に応じて国内で発行された係数を使用します。飛行機での移動に伴う二酸化炭素排出量の算出に用いられる変換係数には、「放射強制力」の影響が含まれます。

        2019年、⾶⾏機での移動の⼆酸化炭素排出量の計算⼿法が更新され、移動距離に基づいて、国内、短距離、⻑距離フライトをより正確に分類するようになりました。異なる排出要因が異なる移動距離に適⽤されるため、フライトの再分類はスコープ3の排出量減少の⼀因となりました。前年⽐ベースで⽐較するため、2018年度の数字は、同じ⼿法を⽤いて修正されています。

        ⾶⾏機での移動に伴う⼆酸化炭素排出量は、⾶⾏機での移動に係る世界全体の排出量の90%に相当する飛行距離のデータを⽤いて推計しています。オフィスのエネルギー消費に伴う⼆酸化炭素排出量は、世界のオフィスポートフォリオの70%に相当する活動データを⽤いて推計しています。

      収益と成長

      トラクターの轍を歩く子供
      (Chapter breaker)
      4

      第4章

      収益と成長

      EYの目指すべき姿(ambition)を実現し、理念(purpose)を体現できるかという点については、持続可能性を損なわない形で財務面における成功を維持できるかどうかにかかっています。また、財務⾯においては、この業界の⻑期的な成⻑を推進するリーダーとなり、常に進化し続ける環境に適応し、成⻑への新たな⼿段を⾒つけることを⽬指しています。

      収益と成長