IFRS Developments:IAS第12号の修正:国際的な税制改革 第2の柱モデルルール

2023年5月23日、国際会計基準審議会(以下、IASB)は「国際的な税制改革-第2の柱モデルルール-IAS第12号の修正」(以下、本修正)を公表しました。本修正が公表された理由は以下の通りです。

      1. 影響を受ける企業に対する適時の救済措置を提供する

      2. IAS第12号「法人所得税」の適用において実務で生じ得る解釈のばらつきを回避する

      3. 第2の柱に関する法制が発効する前および発効した後の期間において財務諸表利用者に提供される情報を改善する

本修正には以下の内容が盛り込まれています。

  • 第2の柱モデルルールの各法域における導入から生じる繰延税金の会計処理に対して強制的に適用される一時的な例外措置
  • 当該法制から生じる第2の柱の法人所得税に対する企業のエクスポージャー(特に未発効である期間における)を財務諸表利用者がよりよく理解するのに役立てるための、影響を受ける企業に対しての開示要求

本稿では、本修正の内容及び必要となる対応について解説しています。


「IFRS Developments第218号 2023年5月」をダウンロード


英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 
Amendments to IAS 12: International Tax Reform Pillar Two Model Rules


IFRSインサイト

IFRSインサイトでは、EYの財務報告プロフェッショナルによるあらゆる専門的なコンテンツ、ガイダンス、ツールを取りそろえています。


関連コンテンツのご紹介

IFRS

EYのIFRS専門家チームは、国際財務報告基準の解釈とその導⼊にあたり、企業が直⾯する問題を精査します。

IFRS コア・ツール

IFRS財務諸表記載例、日本基準とIFRSの比較、毎期決算上の留意点などのIFRSプロジェクトにおいて有用な基本ツールをご紹介します。

情報センサー

EYのプロフェッショナルが、国内外の会計、税務、アドバイザリーなど企業の経営や実務に役立つトピックを解説します。