IFRS Developments:IASBがIFRS第15号の適用後レビューに係る情報要請を実施

国際会計基準審議会(以下、IASB)は2023年6月29日にIFRS第15号の適用後レビューの一環として、情報要請(Post-Implementation Review; PIR)を実施しました。

PIRは、IFRS基準の要求事項が財務諸表の利用者や作成者に与える影響を評価するためのIASBのデュー・プロセスの一部であり、基準の発効後一定の期間を経て実施されます。今回のPIRでは、IFRS第15号の適用に関するフィードバックを求めています。

収益は起業の業績を示す最も重要な指標の一つであり、重要なPIRであります。IFRS第15号は財又はサービスを適用する顧客との契約から生じる全ての収益及び一定の費用に関する会計上の要求事項を規定しています。また、有形固定資産だのの特定の非金融資産の売却損益の測定と認識のモデルも規定しています。

したがって、IFRS第15号はすべての企業、業種に影響を与えるものであリ、今回のPIRはその影響についてすべての利害関係者から意見を聞く機会をIASBに影響するものとなります。

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 

IASB issues Request for Information for the PIR of IFRS 15



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