IFRS Developments:交換可能性の欠如(IAS第12号の修正)

国際会計基準審議会(以下、IASB)は、2023年8月15日に「交換可能性の欠如(IAS第21号の修正)」(以下、本修正)を公表しました。

IAS第21号「外国為替レート変動の影響」は、外貨建て取引の機能通貨への換算および在外営業活動体の異なる通貨への換算に際して、使用する為替レートを決定するための要求事項を定めています。通貨の交換可能性が欠如している場合、使用すべき適切な為替レートを決定することは困難となります。

本修正は、ある通貨が交換可能であるかどうかをどのように評価すべきか、また、交換可能性が無い場合にどのように直物為替レートを決定すべきかを明確にするとともに、財務諸表利用者が、通貨が交換可能でないことの影響を理解できるような情報の開示を要求しています。

本修正は、2025年1月1日以降開始する事業年度から適用され、早期適用が可能です。

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 
Amendments to IAS 21: Lack of Exchangeability


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