寄稿記事
掲載誌:企業会計 2020年8月号
執筆者:EY新日本有限責任監査法人 公認会計士 市原直通
仕訳データ(総勘定元帳)や補助元帳または補助簿は詳細な企業活動や取引の情報が記載されており、これらを対象に分析を行うことで様々な示唆が得られます。これまで財務分析といえば貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書上の集計値を利用した分析でした。しかし今般、取引の詳細なデータを入手できるような状況が少しずつ増えています。このデータを用いることで、より高解像度な財務分析が行えるようになってきました。
本稿では仕訳データを中心に、詳細な情報をどう分析し活用することができるのか、監査の実務でのデータアナリティクスの事例やこれを発展させた機械学習(AI)の活用事例を紹介します。