本調査は、世界25の国と地域の年商5億米ドル以上の大手企業のCFOや経理・財務部長1,000名の見解をまとめています。回答企業は、より透明性の高いレポーティングや企業文化に関する示唆の提供を求められていることを受け、テクノロジーの利用を前向きに考えています。これは「投資家が非財務情報を重視する傾向が高まっている」と74%の財務部門のリーダーが回答していることを踏まえると、特に重要と考えられます。
さらに注目すべき点は、データアナリティクスやAIに対する信頼性を担保していくことに対して財務部門のリーダーが懸念を抱いているということです。CFOの60%が、AIが生成する財務データの品質を既存の財務システムのデータと同等に信頼することはできないと回答しています。
非財務データをコーポレートレポーティングの報告内容として利用する際に予測される主なリスクは、データプライバシーの維持(33%)、データセキュリティ(29%)、非財務情報に関する強固なデータ管理システムの欠如(21%)ならびにそのデータの統制活動の欠如(17%)です。
また、Peter Wollmertは、次のようにも述べています。