政策立案者は自らの健康に積極的に取り組む人の保険料を減らし、それによって、個人は自由に使える収入が増え、経済的幸福を高めていくことができます。
なんと!すべてはデータです
充実したデータと分析に基づいた、後押しや、見える化、そしてゲーミフィケーションなどのインセンティブ戦術による個々人に合わせたインタラクションによって、投資家は、あらゆるマイクロモーメントにおいて、自らの人生の経済的幸福を最大化することができます。
Minnaは、この仕組みを教えてくれます。車が壊れたとき、それを修理するための少額ローンが自動的に彼女に提供されます。損害は予想していたほど大きくなく、彼女はすぐに運転できるようになり、ローンも数日で返済することができます。彼女は速やかに資金を再投資したため、彼女の財務健全性指標はすぐに上昇しました。このような、またほかの貯蓄や支出に関する最小の意思決定によって、彼女は、常に長期的な目標を見据えながら、多忙な日々をよりうまくコントロールすることができます。
個人個人が簡単で有意義な最小の意思決定を行うことを可能にしているのは、複雑なデータプールへのAIの適用です。財務情報に加えて、これらのデータプールには、大半がウエアラブルやモバイル機器によって取り込まれる、健康、日々の習慣、信念、所在地などに関する個人情報が含まれます。
個人やモノに関するデータがますますつながるにつれて、分析と予測の能力も高まります。この結果、個人は、日々の意思決定の結果をリアルタイムで見ることができ、短期的かつ長期的に自らの幸福をコントロールし続けることができます。
より多くのデータが収集され、つながるにつれて、行動に関する洞察が豊かになっていきます。それによってマイクロモーメントがより予測的になり、投資家は結果を視覚的に見ることができるのです。
もちろん、データには構造化データと非構造化データが入り交じり、これらにアクセスし、分析しなければならないため、非常に大きな課題が生じます。分析は、往々にして、企業内部の連携に欠けた自己中心的な体制や、会社の縦割り部門、また業界の区分によって妨げられます。高水準のデータ・セキュリティーやプライバシーを順守しながら、これらの障壁を乗り越えるのは簡単なことではありません。しかし、慣れや信頼によって、あるいは、具体的なメリットを体験することによって、投資家が自身のデータを開示することに抵抗がなくなればなくなるほど、事態は改善します。
プラットフォームのエコシステム
自らの個人データや経験、選択肢を共有するということに関して投資家の好みは全く異なります。このことは、進行する投資の二極化、すなわち、個人的なアドバイスに基づき決定を助けるテーラーメードなサービスの提供か、あるいはあらかじめ選定された選択肢を商品化したサービスの提供かという二つの方向への分離から見て取れます。
投資は二極化しつつあります。個人的なアドバイスに基づき決定を助けるテーラーメードなサービスの提供か、あるいはあらかじめ選定された選択肢を商品化したサービスの提供かという二つの方向性が生じつつあります。
やがて、消費者を中心とした企業の生態系を統括するプラットフォームを通じてウェルネスのサービスが提供されるようになるかもしれません。個人個人をアセットマネジャー、銀行、保険会社、ヘルスケアプロバイダーとつなげることができれば、プラットフォーム・モデルは、幸福の形成を主導していくことができるでしょう。そうすると、今日の金融サービス企業は、サービスのプロバイダーになりたいのか、あるいは、個人個人に選定されたソリューションを生み出すよう求められるエコシスムの一部になりたいのかの決定を迫られるでしょう。言葉を換えれば、貴社は、アグリゲーター(収集・統括者)になるのですか、あるいはアグリゲートされる側になるのですか?
いずれにしても、私たちEYは、あらゆるマイクロモーメントにおいて価値を提供するために提携することが、個人が生涯にわたり財政的満足と全体的なウェルネスを手に入れるためのカギになると考えます。さまざまな産業が連携することによって、すべての人に経済的な幸福を日々実現させることが可能になります。
ボストンで4月7日~9日に行われるInnovation Realized 19では、EYは、リーダーらを集め、次の3方面-今解決する、次を探る、その先を想像する-を同時に計画していくことによって、企業がいかに価値を生み出し、提供し続けることができるかをさらに探っていきます。nnovationRealizedをフォローして会話に参加してください。
サマリー
ウェルネスの将来とは、あらゆる瞬間において、個々人に価値を生み出す健康と金融を組み合わせたサービスを提供するということです。