EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
私は、自分の障害に気付かないまま大学へ進学しました。就職活動中、面接やグループディスカッションで不合格になることが多く、苦戦したことがきっかけで、うつ病を発症。療養中に大学の精神科から専門機関での検査を勧められ、そちらで発達障害の診断を受けました。その後、就労移行支援事業所に2年ほど通い、2022年にEYのメンバーファームへ入社しました。
EYのパーパス(存在意義)である「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」にも代表される、意識の高さです。組織全体として社会貢献に関心を持ち、そうした価値観を堂々と語れるカルチャーに魅力を感じました。採用プロセス中も時折そんな気風を感じましたし、私自身、もともと社会問題に関心があったため、この会社に入社したいという気持ちが強くなりました。
重点セクターに関するニュース配信を行うAccount Sector Newsletter チームに所属し、主にエネルギーセクターを担当しています。企業のプレスリリースや各種ニュースサイトから情報を収集し、Excelスプレッドシートにまとめてから配信用データを作成しますが、データ量が毎日増えていくため、Visual Basic for Applications (VBA)でマクロを組んで効率化を図っています。VBAを選んだのは、チームメンバー全員のPCにMicrosoft Office製品が搭載されており、マクロを共有しやすいからです。「相手にとって作業しやすい方法は、自分にとってもやりやすい」という意識のもと、全体にとって利便性の高い仕様や仕組みはどのようなものなのか、日々考えています。
DACメンバーには優しい人が多いと思います。精神・発達障害のある人の中でも、特に社交的な性格の人が集まっているという印象です。また、DAC自体が新しい組織で、業務の進め方が定型化していないので、効率化の余地がある点も魅力的です。これまで学んできたことを、実践で生かせる環境だと感じています。
EY Flex & Remote(EYフレリモ)制度は大変助かっています。障害の特性上、出社すると一般の人以上に体力を消耗してしまうのですが、EYフレリモのおかげで、疲れをためることなく仕事にコミットできています。疲労がたまると眠気が出てしまう体質なので、完全出社の職場では作業効率を保つことが難しかったと思います。勤務前に新聞を読んだり、家事や散歩をしたりと、朝の時間を有効活用できる点もうれしいですね。そのおかげで、仕事にも集中して取り組めていると感じます。
また、自己学習の制度が整っており、コストが高いソフトウエアを導入できる資力がある点も、大変魅力的です。プログラミングは実際に手を動かさないと分からないものですから、理論だけでなく実際にソフトを使える環境が得られることは、とてもありがたいです。
「発達障害があっても働けるという実例を示す」ことです。発達障害がある人には、定型発達の人と比べて苦手なことも多いのですが、「できないことがあっても、その分できることがある」という事実を、社会に示すことができればと考えています。
まずは、目の前の仕事をしっかりと仕上げ、1つ1つ実績を積み上げていきたいです。まだ入社間もないので、与えられたタスクにきちんと向き合うことが大切ですし、それが自己研さんにもつながると思っています。
将来的には、自分のできることをもっと増やしたいですね。明確なキャリアパスが描けているわけではありませんが、EYにはさまざまな学習や挑戦ができる環境がそろっていると思います。試せるものは何でも試して、社会人としての能力や可能性を広げていきたいです。
ありがたいことに、私は入社してすぐ、就労移行支援事業所で培ったスキルを生かして働くことができています。これからもデータ処理のスキルを活用し、不要な業務を圧縮することで、不合理な働き方のない環境を整えたいと考えています。その結果として、誰もが無理なく働ける社会をつくるために貢献できれば、とてもうれしいです。
就活は今後の人生を決める岐路だからこそ、「自分に向く仕事か」、「働きやすい職場か」、「尊敬できる人がいるか」を考えると、実りの多い経験になるのではないでしょうか。
私は、EYの採用プロセスを通して、そういったことを考える機会に恵まれました。企業との相性を判断するためには、インターンシップも有効だと思いますので、ぜひ参加していただければと思います。