Diverse Abilities Center 社員インタビュー5
EY yellow quote

「誰もが無理なく働ける社会」を目指して


リサーチアナリスト

DACは自分を大切にしながら働ける場所

前回のインタビュー時からの変化・成長について

入社当初はセクターニュースの収集およびメール配信のみを担当していましたが、現在では四半期ごとのトレンドレポートも手掛けています。また、個人的にExcel VBAを活用した業務効率化ツールの開発にも注力してきました。

アカウント・セクター・ニュースレターの業務は手作業が多いため、定例的な作業を自動化することで大幅に工数を短縮できます。最初に手掛けたのは、Excelに集めたニュース記事をOutlook形式に転記するツールです。これにより、ニュースレターを1回作成するごとに20分程度かかっていた工程をワンクリックで完了できるようになりました。次に手掛けたのは、四半期レポートの作成ツールです。Excelの数値データをもとにPowerPointスライドを自動作成するもので、大量のグラフ作成にかかる時間が短縮できました。

今期からは、5人のメンバーから成る業務効率化チームを立ち上げ、リーダー的な立場を担っています。ツール開発ができるメンバーを増やすことで、私自身はVBA以外のテクノロジーに関する知見を深め、業務効率化の幅を広げたいという思いからです。今後はPower AutomateやEYQ(EYが独自に開発したAIツール)を活用し、VBAではできなかった効率化を実現したいと考えています。


現在の活躍

業務効率化ツールをチーム内に展開した際、チームメンバーから「仕事が楽になった」という感謝の言葉をもらい、とてもうれしく感じました。数年にわたって実績を重ねたことで、今では「効率化と言えばこのメンバー」と信頼されるようになり、自分なりの立ち位置を構築できたと実感しています。過去には、効率化のタスクに打ち込むあまり時間配分を失敗し、コア業務であるニュースレター作成に影響を及ぼしてしまうこともありましたが、メンバーは「私たちのためにツール開発をしてくれているのだから」と理解し、支えてくれました。お互いに補い合えるチームだからこそ、大変な時期も乗り越えられたのだと思います。

アカウント・セクター・ニュースレター業務はひとりで黙々と作業することが多いので、時に一方的な取り組みになってしまっているような気持ちになることもありますが、ニュースレターの読者から「仕事の前に読んで最新の状況を確認している」「ブレストや会議の前に読んで話題のきっかけとして活用している」といったフィードバックを聞くと、日々の仕事に対する手応えを感じます。ニュース配信を通じて担当するエナジー領域の知識が蓄積されたことで、日頃から再生可能エネルギーや原発問題などに関心を持つようにもなりました。フロントラインに立つメンバーにさらに有益な情報を届けられるよう、より一層引き出しを増やしていきたいです。


働く環境や支援について

入社した3年前から、良い意味で支援体制に変化はないと思います。DACでは設立当初からフルフレックス・フルリモートの制度が整っており、各自の特性に合わせてフレキシブルな働き方ができました。パンデミックの収束後、他の企業がオフィス回帰を進める中でも、EYではフレリモが継続されています。

私は頭の中で複数の情報を同時に処理することがやや困難な傾向があり、「発話」に影響が出てしまうのですが、リモート勤務であれば手元に原稿を用意した上で会話ができるので助かっています。とはいえ、業務は常に相手との関わりの中で成り立つため、不得意な分野であってもコミュニケーションを避けることはできません。対面で会話する時のためにオフィスへ出勤してコミュニケーションの練習を積むなど、在宅と出社の両方を有効に使い分けることができるのも、フレリモ制度の魅力だと思います。


ご自身のキャリアの展望

現在の業務で蓄積したエナジー分野の知識を生かし、ナレッジ・チームで働いてみたいと考えています。就職する以前から政治や社会問題に関心を持っていたため、エナジーという社会の基盤を成す領域に毎日触れられることは、非常に刺激的で面白い経験です。現在の業務を通して、専門性を発揮して評価されることに充実感を覚えるタイプだということにも気づいたので、今後もより知識を深めることでプロフェッショナルとしてのキャリアを構築したいと考えています。



(DACへの)入社を考えている人に向けて

インターンシップなどで障害を持つ学生の方々と話していると、私と同様にコミュニケーションに苦手を感じている方が多いと感じます。業務を遂行する上でコミュニケーションは不可欠であり、単純な解決策で対応できるものではありませんが、だからこそ頭を休ませる時間を取れるような職場環境が重要なのではないでしょうか。見回してみれば、働き方の自由度が高くワークライフバランスを取りやすい企業は、意外と多くありません。そうした意味で、DACは自分を大切にできる場所だと言えると思います。自分のペースで仕事を進められることが重要だと考える方には、ぜひお勧めしたい職場です。


これまでの経歴

私は、自分の障害に気付かないまま大学へ進学しました。就職活動中、面接やグループディスカッションで不合格になることが多く、苦戦したことがきっかけで、うつ病を発症。療養中に大学の精神科から専門機関での検査を勧められ、そちらで発達障害の診断を受けました。その後、就労移行支援事業所に2年ほど通い、2022年にEYのメンバーファームへ入社しました。

EYのメンバーファーム入社の決め手

EYのパーパス(存在意義)である「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」にも代表される、意識の高さです。組織全体として社会貢献に関心を持ち、そうした価値観を堂々と語れるカルチャーに魅力を感じました。採用プロセス中も時折そんな気風を感じましたし、私自身、もともと社会問題に関心があったため、この会社に入社したいという気持ちが強くなりました。

業務内容

重点セクターに関するニュース配信を行うAccount Sector Newsletter チームに所属し、主にエネルギーセクターを担当しています。企業のプレスリリースや各種ニュースサイトから情報を収集し、Excelスプレッドシートにまとめてから配信用データを作成しますが、データ量が毎日増えていくため、Visual Basic for Applications (VBA)でマクロを組んで効率化を図っています。VBAを選んだのは、チームメンバー全員のPCにMicrosoft Office製品が搭載されており、マクロを共有しやすいからです。「相手にとって作業しやすい方法は、自分にとってもやりやすい」という意識のもと、全体にとって利便性の高い仕様や仕組みはどのようなものなのか、日々考えています。
 

DACのおすすめポイント

DACメンバーには優しい人が多いと思います。精神・発達障害のある人の中でも、特に社交的な性格の人が集まっているという印象です。また、DAC自体が新しい組織で、業務の進め方が定型化していないので、効率化の余地がある点も魅力的です。これまで学んできたことを、実践で生かせる環境だと感じています。
 

実際に働いて感じる、EYの魅力

EY Flex & Remote(EYフレリモ)制度は大変助かっています。障害の特性上、出社すると一般の人以上に体力を消耗してしまうのですが、EYフレリモのおかげで、疲れをためることなく仕事にコミットできています。疲労がたまると眠気が出てしまう体質なので、完全出社の職場では作業効率を保つことが難しかったと思います。勤務前に新聞を読んだり、家事や散歩をしたりと、朝の時間を有効活用できる点もうれしいですね。そのおかげで、仕事にも集中して取り組めていると感じます。

また、自己学習の制度が整っており、コストが高いソフトウエアを導入できる資力がある点も、大変魅力的です。プログラミングは実際に手を動かさないと分からないものですから、理論だけでなく実際にソフトを使える環境が得られることは、とてもありがたいです。

私のパーパス

「発達障害があっても働けるという実例を示す」ことです。発達障害がある人には、定型発達の人と比べて苦手なことも多いのですが、「できないことがあっても、その分できることがある」という事実を、社会に示すことができればと考えています。
 

これからの目標

まずは、目の前の仕事をしっかりと仕上げ、1つ1つ実績を積み上げていきたいです。まだ入社間もないので、与えられたタスクにきちんと向き合うことが大切ですし、それが自己研さんにもつながると思っています。

将来的には、自分のできることをもっと増やしたいですね。明確なキャリアパスが描けているわけではありませんが、EYにはさまざまな学習や挑戦ができる環境がそろっていると思います。試せるものは何でも試して、社会人としての能力や可能性を広げていきたいです。

 

私にとってのBuilding a better working world

ありがたいことに、私は入社してすぐ、就労移行支援事業所で培ったスキルを生かして働くことができています。これからもデータ処理のスキルを活用し、不要な業務を圧縮することで、不合理な働き方のない環境を整えたいと考えています。その結果として、誰もが無理なく働ける社会をつくるために貢献できれば、とてもうれしいです。

Diverse Abilities Center 社員インタビュー5

就活中の方へのメッセージ

就活は今後の人生を決める岐路だからこそ、「自分に向く仕事か」、「働きやすい職場か」、「尊敬できる人がいるか」を考えると、実りの多い経験になるのではないでしょうか。

私は、EYの採用プロセスを通して、そういったことを考える機会に恵まれました。企業との相性を判断するためには、インターンシップも有効だと思いますので、ぜひ参加していただければと思います。