IASBが共通支配下の企業結合に関する新しい規定を提案

国際会計基準審議会(以下、IASB又は審議会)は2020年11月30日、ディスカッション・ペーパーDP/2020/2「共通支配下の企業結合」(本DP)を公表し、その中で共通支配下の企業結合(BCUCC)に関する移転先企業の会計処理方法として2つの方法を識別している。

BCUCCとは、結合されるすべての企業が、結合の前と後の両方で最終的に同じ当事者により支配されることになる結合をいう。本DPは、BCUCCが移転先企業の非支配株主に影響を与える場合には取得法(IFRS第3号「企業結合」に規定されるもの)を一般的に適用しなければならないこと、そして、それ以外のすべてのBCUCCには簿価引継法を適用しなければならないことを明確化している。本プロジェクトで検討される取引の範囲は、たとえば資産の移転のような取引は除外され、事業(IFRS第3号に定義)が移転される取引のみに限定される。

「IFRS Developments 第179号 2020年12月」をダウンロード


英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 

IASB proposes new requirements for business combinations under common control