EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
要点
EY Japanの視点
金融機関は、これまで規制対応等を通じてガバナンス、リスク管理及びコンプライアンスを強化してきました。他方、欧米における金融機関の破綻、中央銀行の金融政策の変更、地政学リスクの高まり、生成AIなどのテクノロジーの進展、ESGに関する関心などは金融機関にとって新たなチャレンジとなるとともに、今後のビジネス機会を生み出しています。今後は、グループ・グローバルレベルで、リスク/コンプライアンス、財務リスク/非財務リスクといった分野を融合したレジリエンスの高度化が重要になってくると考えられます。
金融機関にとって、急速に進展する規制に対応することの難易度が上がっています。また、地政学的な緊張の高まりと経済の混乱によって複雑さと課題が増しており、これまで以上に優先事項に焦点を当てることが重要になっています。金融機関にとって、急速に進展する規制に対応することの難易度が上がっています。他方、いくつかの金融機関の破綻や世界中の当局による監督の強化により、金融機関は、将来の成長を見据えて、新たな規制やイベントドリブン型の規制、取締役会と経営陣の役割、当局の監督の有効性およびベストプラクティスをさらに重視するようになっています。
2024年に向けて、期待されることと最優先事項とは何か、そして金融機関はどのように準備し、対応すればよいのでしょうか?
不安定な経済状況と複雑な規制環境が、金融機関に課題と機会をもたらしています。金融機関は、既存のルールの下で規制当局が期待していることを理解し、デジタルやESGなどの分野で急速に変化する動向を積極的に把握する必要があります。そのためには、優先順位を設定し、人材、プロセス、データおよびテクノロジーに重点を置いた上で、ビジネスモデルを高度化する全社的な取り組みが必要です。
関連記事
決済サービスプロバイダーが賢明な成長を実現するには、顧客体験の設計、リスク、テクノロジー、データと分析について考える必要があります。EYの最新記事をご覧ください。