EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
会計基準の適用にあたっては、貨幣価値(単位)が一定であることを前提としておりますが、インフレ率が無視できなくなると、様々な問題が生じます。
企業は、超インフレの存在が確認された期間の期首からIAS第29号を適用することが求められます。
IAS第29号は、経済が超インフレとみなされる絶対的なインフレ率を定めているのではなく、超インフレの存在を示す強力な指標とみなされる国の経済環境の様々な特性について検討しています。
本文書では、2022年9月30日時点において、IFRSの目的に照らして超インフレであると考えられる国のインフレ・データと現在超インフレではないものの監視すべき国について要約しています。
エチオピアは、IMFのWEO報告では、2021年12月時点で、3年間の累積インフレ率は91%でした。また2022年の年間インフレ率を32%(2023: 26%)、3年累積インフレ率を111%(2023: 126%)と予想しています。エチオピア政府中央統計局は、2022年8月時点では、3年累積インフレ率を107%、12ヶ月累積インフレ率を33%と報告していることから、2022年12月31日以降、エチオピアは超インフレと考えるべきです。
英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
EYのIFRS専門家チームは、国際財務報告基準の解釈とその導⼊にあたり、企業が直⾯する問題を精査します。
全国に拠点を持ち、日本最大規模の人員を擁する監査法人が、監査および保証業務をはじめ、各種財務関連アドバイザリーサービスなどを提供しています。
「情報センサー」は EY新日本有限責任監査法人が毎月発行している定期刊行物です。国内外の企業会計、税務、各種アドバイザリーに関する専門的情報を掲載しています。