ECが欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)を採択

2023年7月31日、欧州委員会(EC)は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)第一弾を採択しました。

企業サステナビリティ報告指令(CSRD)のもとでESRS第一弾は、すでに非財務情報開示指令(NFRD)の適用を受けている大規模な上場企業、銀行、保険会社については2024年1月1日以降に開始する事業年度から、現在NFRDの適用を受けていない大規模企業については2025年1月1日以降に開始する事業年度から、上場中小企業(SMEs)については2026年1月1日から適用されます。なお上場SMEsは2028年まで免除可能です。

※ 2023年12月より「大規模企業」の定義が変更になっております。これは、インフレの影響を考慮して企業の規模の規準(貸借対照表合計と純売上高)を調整するというものです。

これにより、以下の3つのうち少なくとも2つを満たす場合、大規模企業と定義されることになります。

  • 貸借対照表合計が25百万ユーロ超(従来は20百万ユーロ超)
  • 純売上高が50百万ユーロ超(従来は40百万ユーロ超)
  • 平均従業員数が250人超(変更なし)

参考:欧州官報URL(eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:L_202302775)


「EU Sustainability Developments 2023年8月」をダウンロード



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