EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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金融機関がビジネスを展開するうえで、金融規制への対応やリスク管理の高度化は常に課題として認識されています。こうした課題の解決に向けて、これまでの豊富な実績、専門家による知見、EYのグローバルなFSRMネットワークが有する事例や知的資産を活用することで、幅広いソリューションを提供いたします。 ※日本独自のソリューション内容です。
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2. 従来のリスク管理継承者として、コアケイパビリティを強化する
近年出現した「新たな」脅威に対しては、CROは業務運営上のレジリエンスを含む、従来のリスクについても忘れるわけにはいきません。調査回答者の大部分が、第1線および第2線の両方で、業務運営上のレジリエンスとビジネス継続性の能力が必要だと回答しています。
ここ数年のマクロ経済の不確実性により、回答者の懸念事項として金融リスクが再燃しています。3分の1のCROが、今後12カ月で取るべき最優先事項として流動性リスクを挙げており、昨年の調査結果の15%を上回っています。また、3分の2(66%)のCROが、財務リスクの中で翌年のトップとして流動性リスクを挙げ、次いで消費者、すなわち個人向けの信用リスク(56%)、法人向け信用リスク(52%)、銀行勘定の金利リスク(48%)と続いています。
過去数年間の調査結果によると、財務リスクはおおむね適切に管理されていると、CROの目には認識されています。しかし、2023年初頭での銀行セクターのボラティリティ(変動性)の高さは、従来のリスクがいかに早く顕在化し、金融機関に深刻な影響を与えるかを示しており、CROの40%は、金融機関の再建・破綻処理計画における戦略強化が必要であると回答しています。