Diverse Abilities Center 社員インタビュー6
EY yellow quote

障がい者雇用のあり方に一石を投じるため、自分自身がモデルケースになる


データアナリスト

対話と交渉を重ね、障害が価値につながる企業へ

前回のインタビュー時からの変化・成長について

入社当初に担当していたクライアント情報に関するシステムメンテナンス業務を終えて、クライアント・エクスペリエンス関連の代理業務を任せてもらうようになりました。具体的には、クライアントに対する満足度調査のサポートを行っています。サービス提供が終了した案件について、エンゲージメント・パートナーやエンゲージメント・マネージャーに調査の実施を打診し、サーベイの送信および回答結果の収集・共有を行う業務です。役職の高い関係者とやり取りをするため、詳細な内容に踏み込んだ質問を受ける機会も多く、以前よりもチームリーダーと密に連携しながら仕事を進めるようになりました。

また、RPAを活用した業務効率化ツールを開発した経験から、今年からは社内のBPRプロジェクトにも参加しています。これまでよりも複雑なプログラムの構築が求められますが、自社開発のAIを活用してコード作成に取り組んでいます。


現在の活躍

入社1年でシニア・アソシエートに昇格し、翌年には正社員登用が決まりました。こうした目に見える評価はもちろんのこと、キャリア面談では上司から「クライアント・エクスペリエンス業務はあなたに任せている」というフィードバックをもらい、プロフェッショナルとして信頼されていると実感しています。

今年からはチームに新メンバーが加入し、先輩として業務指導する立場にもなりました。マニュアルを作成したり、一緒に作業を進めつつ教えたりしながら、複数人で効率的に仕事をこなすための土台を築いているところです。


働く環境や支援について

私は聴覚過敏の傾向があるので、在宅での完全リモート制に助けられています。会話中に相手以外の話し声が聞こえると脳に負担がかかるため、オフィス環境が苦手で、基本的にはDACやEYの全体イベントがあるときにだけ出社するようにしています。また、フレックス制を活用して自分のバイオリズムに合わせた時間調整ができることも、業務効率の向上に役立っています。私はやや朝に弱いので、始業を30分程度遅らせて活動しやすい時間帯に業務を回すことで、無理なく体調管理ができています。

評価制度がしっかりしている点も魅力のひとつです。定期面談では上司からの建設的なフィードバックがあるため、自分の成長を実感でき、励みになります。業務の性質上、定量化できる目標を立てるのが難しいこともありますが、チームミーティングで気軽に相談できるような風通しの良い環境なので、ひとりで抱え込む必要もありません。心理的安全性が担保されたチームだからこそ、3年間働き続けることができたと感じています。


ご自身のキャリアの展望

雇用者と被雇用者が対話し、個々の能力を活用するための交渉を重ねることで、障害者雇用を会社の生産性向上につなげる実例をつくりたいと考えています。日本における障害者雇用はまだまだ過渡期にありますが、キャリアにつながらない業務を与えて法定雇用率を達成するだけでなく、個々人の有する能力を活用できる職場が増えてほしいと願っています。DACは社外から先進的な事例として評価や問い合わせを受けることも多く、メンバーのひとりとして誇らしく感じています。これからもEYでのキャリアを通じて、障がい者の雇用環境向上に貢献できればうれしいです。



(DACへの)入社を考えている人に向けて

DACでは、障がい者という先入観に基づいた評価されることはありません。能力や専門性が評価される環境であると同時に、入社後のスキルアップや学習の機会も用意されています。私もUdemyやEY Badge(社内ラーニングプログラム)を活用し、VBAやUIPath、Power Automateなどのスキルを獲得しました。

また、入社当初に想像していたよりもずっと働き方の自由度が高く、業務外での自分の時間を確保しやすい職場でもあります。最近は、健康診断で体脂肪率を指摘されたため運動時間を増やしていますが、これもリモート勤務の恩恵だと感じています。

働きやすい環境で思う存分能力を発揮したい人にとって、EYは最適な職場です。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度お話しできる機会をいただけますと幸いです。


これまでの経歴

大学院修士課程で地域政策を専攻し、発達障害者の見地から、「カミングアウトを起点とする戦略的相互作用」や、「生きにくさをどこまで、誰に、何のために伝えるか」をテーマとして、社会学的研究に取り組んでいました。社会的マイノリティーに関する文献調査や、就労移行支援事業所へ通っている障害者の方々などを対象とした一次研究を実施した結果、カミングアウトには「政治化したカミングアウト」と「個人化したカミングアウト」の2種類があり、さらに後者は職場や学校における「合理的配慮の要求」と、プライベートにおける「関係の再構築」につながる、ということを発見しました。

2020年に修士課程を修了してからは、研究の縁もあって就労移行支援事業所である株式会社Kaienへ通い、2022年にEYへ入社しました。

EYのメンバーファーム入社の決め手

まず、DACのコンセプトに惹かれたからです。「障害ではなく、おのおのの持つ能力に注目する」という方針が素晴らしいと思いました。もともと、文章を書くことやデータ処理が好きだったので、そうした得意がスキルとして生かせるのではないかと考え、入社を決めました。

また、リモート勤務の制度も魅力的でした。私は聴覚過敏の傾向があり、物音に意識を取られてしまうため、オフィスよりも自宅の方が集中して業務に取り組むことができます。実際に働き始めてみると、通勤がない分時間が有効活用できますし、時間が空いたときには人目を気にせずにEラーニングができるので、業務効率の良さを実感しています。

業務内容

データアナリストとして、クライアントの契約状況や、関連会社情報をはじめとするデータの更新業務を担当しています。複数のデータベース間で内容に食い違いが発生している部分を洗い出し、管理担当者にリポートし、最新の情報に書き換えるまでが一連の作業です。3人という少人数のチームで大量のデータを処理するため、ExcelやUI Path等を活用し、効率的に業務を進めるよう工夫しています。

 

DACのおすすめポイント

週に2回、Kaienの支援員によるショート面談が受けられるため、いろいろなことについて気軽に質問ができる環境が整っています。業務に関することだけでなく、年末調整などの事務的なことに関しても教えていただけます。私は企業で働くのが初めてなので、細かなことを遠慮せずに聞ける環境があり、とても助かっています。

また、できたばかりの組織に伴い、これから新しいメンバーも増えていくので、未知の可能性があるという点も魅力ではないでしょうか。私自身、DACがこれからどう変化していくのか、楽しみにしています。

 

実際に働いて感じる、EYの魅力

EYは学習コンテンツが豊富で、意欲次第でさまざまな分野の知識やスキルを習得することができます。社内の資格制度である「EY Badge」もありますし、Udemyのコースを受講することも可能です。私も現在、ExcelやUI Pathのスキル向上を目指して勉強中ですが、業務に直結する内容以外に、メンタルヘルスや思考法などに関する講座も充実しています。

私のパーパス

「障害者雇用のあり方に一石を投じるため、自分自身がモデルケースになる」ことです。

就活中に障害者雇用の求人をいろいろと見ていましたが、業務内容が単純作業である職場が多いと感じました。給料も低く、キャリアアップに繋がるような仕事がなかなかないので、「法的要請への対応以上の取り組みをしている企業は少ないのだな」と思ったことを覚えています。

私は、障害者雇用においても、当人のスキルを発揮しつつ、キャリアアップしていけることが大切だと考えています。障害者の持つ能力によって社会が豊かになれば、多くの人が利益を享受できると思うからです。私がEY社員としてスキルをベースに貢献することで、日本における障害者雇用のあり方に、少しでも影響を与えることができればうれしいです。

 

これからの目標

今は契約社員として社会人スキルの基礎固めを行っている段階ですので、まずは正社員になり、一人前のプロフェッショナルとして活躍できることを目標にしています。そのために、日々の業務で必要なデータ処理のスキルをより向上させ、しっかりとアウトプットできるように努力していきたいです。
 

私にとってのBuilding a better working world

私の業務は、直接お客さまにサービスを提供するのではなく、フロントラインに立つ人をバックアップする内容です。地味に見えるかもしれませんが、バックオフィスとしての専門スキルが求められるので、プロ意識を持って日々の業務に取り組み、自分の強みを発揮することを意識しています。そうした毎日の積み重ねが、より良い障害者雇用の未来にも繋がると信じています。

就活中の方へのメッセージ

採用プロセスは企業と個人の相性を測るためのもので、人間の優劣を決めるものではありません。そう思って、ぜひ気持ちを楽に取り組んでいただければと思います。仕事に就くこと自体がゴールではなく、その後が大切です。一次面接などの早い段階で落とされると、気持ちがくじけることもあるかと思いますが、「相性の悪い会社で働かずに済んでよかった」くらいの気概を持ち、切り替えて次に進むといいのではないでしょうか。皆さんが活躍できる企業との出会いがあるよう、応援しております。


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