Diverse Abilities Center 社員インタビュー6
EY yellow quote

障がい者雇用のあり方に一石を投じるため、自分自身がモデルケースになる


データアナリスト

これまでの経歴

大学院修士課程で地域政策を専攻し、発達障害者の見地から、「カミングアウトを起点とする戦略的相互作用」や、「生きにくさをどこまで、誰に、何のために伝えるか」をテーマとして、社会学的研究に取り組んでいました。社会的マイノリティーに関する文献調査や、就労移行支援事業所へ通っている障害者の方々などを対象とした一次研究を実施した結果、カミングアウトには「政治化したカミングアウト」と「個人化したカミングアウト」の2種類があり、さらに後者は職場や学校における「合理的配慮の要求」と、プライベートにおける「関係の再構築」につながる、ということを発見しました。

2020年に修士課程を修了してからは、研究の縁もあって就労移行支援事業所である株式会社Kaienへ通い、2022年にEYへ入社しました。

EYのメンバーファーム入社の決め手

まず、DACのコンセプトに惹かれたからです。「障害ではなく、おのおのの持つ能力に注目する」という方針が素晴らしいと思いました。もともと、文章を書くことやデータ処理が好きだったので、そうした得意がスキルとして生かせるのではないかと考え、入社を決めました。

また、リモート勤務の制度も魅力的でした。私は聴覚過敏の傾向があり、物音に意識を取られてしまうため、オフィスよりも自宅の方が集中して業務に取り組むことができます。実際に働き始めてみると、通勤がない分時間が有効活用できますし、時間が空いたときには人目を気にせずにEラーニングができるので、業務効率の良さを実感しています。

業務内容

データアナリストとして、クライアントの契約状況や、関連会社情報をはじめとするデータの更新業務を担当しています。複数のデータベース間で内容に食い違いが発生している部分を洗い出し、管理担当者にリポートし、最新の情報に書き換えるまでが一連の作業です。3人という少人数のチームで大量のデータを処理するため、ExcelやUI Path等を活用し、効率的に業務を進めるよう工夫しています。

 

DACのおすすめポイント

週に2回、Kaienの支援員によるショート面談が受けられるため、いろいろなことについて気軽に質問ができる環境が整っています。業務に関することだけでなく、年末調整などの事務的なことに関しても教えていただけます。私は企業で働くのが初めてなので、細かなことを遠慮せずに聞ける環境があり、とても助かっています。

また、できたばかりの組織に伴い、これから新しいメンバーも増えていくので、未知の可能性があるという点も魅力ではないでしょうか。私自身、DACがこれからどう変化していくのか、楽しみにしています。

 

実際に働いて感じる、EYの魅力

EYは学習コンテンツが豊富で、意欲次第でさまざまな分野の知識やスキルを習得することができます。社内の資格制度である「EY Badge」もありますし、Udemyのコースを受講することも可能です。私も現在、ExcelやUI Pathのスキル向上を目指して勉強中ですが、業務に直結する内容以外に、メンタルヘルスや思考法などに関する講座も充実しています。

私のパーパス

「障害者雇用のあり方に一石を投じるため、自分自身がモデルケースになる」ことです。

就活中に障害者雇用の求人をいろいろと見ていましたが、業務内容が単純作業である職場が多いと感じました。給料も低く、キャリアアップに繋がるような仕事がなかなかないので、「法的要請への対応以上の取り組みをしている企業は少ないのだな」と思ったことを覚えています。

私は、障害者雇用においても、当人のスキルを発揮しつつ、キャリアアップしていけることが大切だと考えています。障害者の持つ能力によって社会が豊かになれば、多くの人が利益を享受できると思うからです。私がEY社員としてスキルをベースに貢献することで、日本における障害者雇用のあり方に、少しでも影響を与えることができればうれしいです。

 

これからの目標

今は契約社員として社会人スキルの基礎固めを行っている段階ですので、まずは正社員になり、一人前のプロフェッショナルとして活躍できることを目標にしています。そのために、日々の業務で必要なデータ処理のスキルをより向上させ、しっかりとアウトプットできるように努力していきたいです。
 

私にとってのBuilding a better working world

私の業務は、直接お客さまにサービスを提供するのではなく、フロントラインに立つ人をバックアップする内容です。地味に見えるかもしれませんが、バックオフィスとしての専門スキルが求められるので、プロ意識を持って日々の業務に取り組み、自分の強みを発揮することを意識しています。そうした毎日の積み重ねが、より良い障害者雇用の未来にも繋がると信じています。

就活中の方へのメッセージ

採用プロセスは企業と個人の相性を測るためのもので、人間の優劣を決めるものではありません。そう思って、ぜひ気持ちを楽に取り組んでいただければと思います。仕事に就くこと自体がゴールではなく、その後が大切です。一次面接などの早い段階で落とされると、気持ちがくじけることもあるかと思いますが、「相性の悪い会社で働かずに済んでよかった」くらいの気概を持ち、切り替えて次に進むといいのではないでしょうか。皆さんが活躍できる企業との出会いがあるよう、応援しております。


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