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オーストラリア全土において厳しい状況にある借り手
パンデミック以降、人口の急増と平均世帯人数の減少が強い需要を生み出しているため、賃貸契約者も経済的なプレッシャーに直面しています¹。賃貸住宅数の伸びは近年鈍化しており、特にアパート建設が顕著です²。このため、全国の賃貸空室率は過去最低の約1%で、長期平均の約2.2%を下回っています³。消費者物価指数(CPI)で測定される家賃インフレ率は急上昇し、23年12月期には年率で7%以上上昇しました。
パースとアデレードの賃貸空室率は州都の中で最も低く、それぞれ0.4%と0.5%です。3位はブリスベンで、空室率は0.9%となっています。キャンベラの空室率は1.5%と最も高く、長期平均の1.2%を上回っています。
逼迫した賃貸市場を反映して、CPIでみるパースの賃料は12月期に最も速いペースで上昇し、2009年以来の伸び率となる前年同期比約9%増となりました。次いでシドニーが8.5%増、ブリスベンが8.4%増です。一方、ホバートの賃料は0.4%下落しました。CPIで測定される広範な賃料の先行指標である募集賃料が緩和傾向にあることは明るい兆しです。