医療データ分析コンサルティング|経営改善を実現するEYのデータ活用支援とは

医療データ分析コンサルティング|経営改善を実現するEYのデータ活用支援とは


医療機関の経営データ分析に課題を抱えていませんか。EYの医療データ分析コンサルティングは、経営状況の可視化から改善策の立案・実行まで一気通貫でサポート。データに基づく意思決定で、持続可能な医療機関経営を実現します。

要点

  • 医療機関特有の財務データ、診療実績データ、人員配置データを多角的に分析し、収益性・生産性・機能性の観点から経営課題を明確化。独自の分析により、改善の優先順位を提示する。
  • 分析結果を経営層が意思決定しやすい形式でレポート化。理事会や経営会議にてデータに基づく提案をサポートすることで、迅速な意思決定と組織全体の合意形成を支援する。
  • 院内説明会の実施、現場職員への研修、PDCAサイクルの構築まで、改善策が確実に定着するまで継続的にサポート。グローバルネットワークを活用した先進事例の導入も可能である。

医療機関の経営データ分析を依頼されたものの、どのように進めればいいか分からずお困りではありませんか。財務諸表やDPCデータなど多様なデータをどう分析し、経営層にどう報告すべきか、さらに改善策を現場にどう浸透させるかは、多くの医療機関職員が直面する課題です。

EYの医療データ分析コンサルティングは、経営状況の可視化から改善策の立案、経営層への報告、院内説明会の実施まで一気通貫でサポート。データに基づく意思決定で、持続可能な医療機関経営を実現します。

図1 物価上昇などによる医療情報システムの価格への影響

Ⅰ. 医療機関が直面する経営データ分析の3つの課題

1. 経営データの分析方法が分からない

医療機関の経営データは、財務諸表、DPCデータ、レセプトデータ、人員配置情報など多岐にわたります。これらのデータをどのように収集し、どの指標で分析すればいいのか判断が難しいのが実情です。

医業利益率、病床稼働率、平均在院日数、診療科別収益、職員1人当たり患者数など、医療機関特有の指標は専門知識がないと適切に算出・評価できません。また、分析ツールの選定や使い方、データクレンジングの方法など、技術的なハードルも存在します。

その結果、分析業務が特定の担当者に属人化してしまい、組織全体で経営状況を共有できないという問題が生じています。

2.  経営層への説明に説得力を持たせたい

理事会や経営会議では、主観的な意見ではなく客観的なデータに基づく提案が求められます。しかし、複雑な財務データや診療実績データを、経営層が意思決定しやすい形式に整理することは容易ではありません。

単にデータを羅列するだけでは説得力に欠け、かといってどの改善施策を優先すべきか、実現可能性はどの程度か、投資対効果はどれくらいかといった経営判断に必要な情報を適切に提示することは高度なスキルを要します。

経営層が納得し、迅速に意思決定できる資料作成とプレゼンテーション能力が求められているのです。

3. 改善策を現場に浸透させることが難しい

経営層で改善策が承認されても、それを実行する現場の医療従事者が納得していなければ、施策は形骸化してしまいます。多忙な医師や看護師に対して、なぜこの改善が必要なのか、データに基づいて説明し、理解を得ることが不可欠です。

しかし、診療科ごとに状況が異なる中で、画一的な説明では現場の共感を得られません。各部門の実情に即した説明と、段階的な導入計画、そして継続的なモニタリングとフォローアップ体制が必要です。

改善策の実行から定着まで、現場に寄り添った支援が求められています。

図4 医療DXの政策で進められている対応について

Ⅱ. EYの医療データ分析コンサルティングとは

医療機関経営に特化したデータ分析サービス

EYの医療データ分析コンサルティングは、財務データと診療データを統合的に分析し、医療機関の経営課題を可視化するサービスです。同規模・同機能の医療機関と比較した貴院の強み・弱みを明確にします。

医療機関支援実績のある専門家チームが、貴院の経営改善をサポートします。医師、医業経営コンサルタント、医療従事者経験者が協働し、医療現場の実情を踏まえた実践的な分析と提案が可能です。

単なるデータ分析にとどまらず、医療の質向上と経営改善の両立を目指す、医療機関に特化したコンサルティングサービスを提供します。

分析から実行まで一気通貫の支援体制

EYの医療データ分析コンサルティングの特徴は、分析だけで終わらない一貫した支援体制にあります。

まず現状分析と課題の可視化を行い、財務状況や診療実績の現状を定量的に把握します。次にデータに基づく改善戦略を立案し、優先順位付けと実現可能性の評価を実施。経営層への報告と意思決定支援では、理事会や経営会議に同席し、助言を行うことも可能です。

さらに院内説明会のサポートを通じて、改善策が現場に確実に浸透するよう支援いたします。効果測定と継続的改善のフェーズでは、KPIモニタリングとPDCAサイクルの確立を行い、改善効果を持続させます。

分析、報告、実行、定着まで、すべてのプロセスで貴院に伴走します。

Ⅲ. 医療データ分析コンサルティングの具体的サービス内容

1. 経営データの多角的分析と課題抽出

財務分析では、貸借対照表や損益計算書を用いて、医療機関の収益性・安全性を評価します。医業利益率、人件費率、材料費率など、医療機関経営の健全性を示す指標を算出し、業界標準と比較します。

診療実績分析では、診療科別・病棟別の収益構造を明らかにし、DPC係数の分析や入院・外来単価の把握を行います。どの診療科が収益に貢献し、どこに改善余地があるかを可視化します。

機能性分析では、病床稼働率、平均在院日数、職員1人当たり患者数などを算出し、医療資源の活用効率を評価。ベンチマーク分析により、同規模・同機能の医療機関と比較し、貴院の強み・弱みを特定します。

これらの分析結果は視覚的に理解しやすいグラフや図表で表現し、経営層や現場職員が直感的に理解できる形式で提供します。

2. 経営層への報告と意思決定支援

分析結果は、経営層が意思決定しやすいエグゼクティブサマリー形式で報告書にまとめます。重要なポイントを端的に示し、改善施策の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを明確に提示します。

理事会や経営会議には、EYのコンサルタントが同席し、助言を行うことも可能です。経営層との議論を深めることで、迅速な意思決定を支援します。

改善施策については、実現可能性評価と優先順位付けを行い、どの施策から着手すべきか明確に提案。投資対効果(ROI)シミュレーションにより、各施策の費用対効果を定量的に示します。

3. 院内説明会と改善策の実行支援

改善策が経営層で承認されたら、次は現場への浸透です。診療科別や部門別など改善策の内容や貴院の特徴を考慮して説明会をサポートします。

現場職員が納得できるよう、データを丁寧に提示し、一方的な説明ではなく対話形式で疑問や懸念に応えます。改善の必要性を理解してもらうとともに、現場の意見を吸い上げ、実行計画に反映させます。

改善プロジェクトチームの組成を支援し、各部門から適切なメンバーを選定。KPI(重要業績評価指標)を設定し、進捗状況を可視化しながら改善をサポートします。

定期的なモニタリングと進捗報告を行い、計画通りに改善が進んでいるか確認。課題が生じた場合は軌道修正を行い、PDCAサイクルを確立します。改善活動が一過性のものではなく、組織文化として定着するまで継続的にサポートします。

図5 医療DX導入時に影響のある業務・運用(例)

Ⅳ. 医療データ分析コンサルティングの導入プロセス

Step1:初回ヒアリングと課題整理

まずは公開データを用いて簡易分析を行い、簡易分析結果をもとに初回ヒアリングで貴院が抱える経営課題と分析ニーズを丁寧にお伺いします。どのようなデータを保有しているか、データの種類や形式を確認し、電子カルテやレセコンのシステム環境も把握します。

その後、貴院の状況に応じた最適な支援範囲とスケジュール、概算費用についてお示しします。

Step2:データ収集と現状分析

プロジェクト開始後、財務諸表、診療実績データ、人員配置データなどを収集します。データの整理・クレンジングを行い、分析可能な状態に加工します。その後、分析を実施し貴院の経営課題を定量的に把握します。この段階で、改善の優先順位が見えてきます。

Step3:経営層への報告と戦略立案

分析結果を報告書にまとめ、経営会議での報告をサポートします。経営層と適宜対話しながら、改善施策の方向性を議論いたします。

優先的に取り組むべき施策を選定し、具体的な実行計画を策定します。投資額、期待効果、実施期間を明確にし、経営層の意思決定をサポートします。

Step4:院内説明会と実行支援

経営層の承認を得た改善策について、各部門への説明会のサポートも可能です。診療科長、看護部長、事務部門など、関係者全員に改善の必要性と具体的な内容を説明することが必要になります。

改善プロジェクトの推進をサポートし、定期的にKPIをモニタリング。月次または四半期ごとに進捗を報告し、必要に応じて計画を調整します。

Step5:効果測定と継続改善

施策実施後、KPIを用いて効果を測定します。目標が達成されているか、予期しない課題は生じていないかの確認が必要です。

また、PDCAサイクルを確立し、継続的な改善活動を組織文化として定着させます。次期の経営計画にも分析結果を反映し、中長期的な経営改善もご支援可能です。
 

よくある質問(FAQ)

小規模病院でも依頼できますか?

はい、規模による制約は設けておりません。EYは、病院の規模や機能に応じたサポート設計が可能です。まずは、お気軽にご相談ください。

現場への説明会はどのように実施しますか?

診療科別・職種別など、改善内容や貴院の特徴に応じて説明内容をカスタマイズします。例えば、医師向けには診療実績データを中心に、看護師向けには病床運用や業務効率の観点から説明するなど、それぞれが関心を持つテーマで構成します。事前に院内のキーパーソンと調整し、現場が納得できる説明をサポートいたします。

他のコンサルティングファームとの違いは?

EYの強みは、グローバルネットワークによる最新知見の提供、Big4ならではのデータ分析力、そして実行支援までの一貫したサポート体制です。分析だけで終わらず、改善策が現場に定着するまで伴走する点が、他社との大きな違いです。また、医療従事経験者も在籍しており、医療現場の実情を深く理解したコンサルティングを提供できます。
 

まずは相談ください

医療機関を取り巻く環境が厳しさを増す中、データに基づく経営判断はもはや選択肢ではなく必須となっています。勘と経験だけに頼るのではなく、客観的なデータを活用したデータドリブン経営への転換が求められています。

EYの医療データ分析コンサルティングは、医療の質向上と経営改善の両立を目指します。患者さんにより良い医療を提供し続けるために、そして地域医療に持続的に貢献するために、健全な経営基盤の構築をサポートします。

経営データ分析を依頼されてお困りの方、経営層への報告方法に悩んでいる方、改善策を現場に浸透させたい方、まずはお気軽にご連絡ください。貴院の課題に応じたオーダーメイドの提案をいたします。


【共同執筆者】

三堀 大祐

EY新日本有限責任監査法人 FAAS事業部

大手シンクタンクにて、AI・IoTを活用したDXやITガバナンス統制などに従事。 大手通信キャリアにて、事業計画策定や新規事業の立ち上げ、スポーツDXに従事。

 


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サマリー

医療機関の経営データ分析コンサルティングが可能です。EYは財務・診療データの多角的分析から経営層報告、院内説明会まで一貫して支援。データドリブンな経営改善を実現します。


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