EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
EYのインフラストラクチャー・コンサルティング・チームは、公的または民間資金の調達を伴うプロジェクトにおいて事業収支計画の策定と実行を支援します。詳しい内容を知る
続きを読む
――技術者の不足は水道の安定供給にとって欠かせず、包括委託によって民間人材を活用されることで解決しようとされたということですね。では、民間企業に広範囲な業務を任せる上で、注意した点とは何でしょうか。
官民連携の検討では、民間のノウハウを最大限に生かしながら経営権は市が維持し、最終的な経営責任は市が負う。そうした基本事項を念頭に置いた上で、建設工事や日常の維持管理にはスペシャリストを、アセットマネジメント策定や広報活動などには総合的知見を有するゼネラリストの人材を確保することを目指しました。また、発注者・受注者といったタテのつながりではなく、共に市民の方を向いて取り組むパートナーとしての関係性に気を配りました。
――官民連携では同じ目線に合わせるというところがなかなか難しいところです。同じ方向を向いて事業を進めていくために、気を付けていることはありますか。
企業局と包括委託の事務所が同じ敷地内にあるため、何かあればすぐに互いに対話することができます。そうした対話の中から、互いにさまざまなことを学んでいます。日頃から付き合いを深め、互いの距離感が近いことで一体感が生まれているのです。
例えば、公共工事を行うには地域の方々への周知が必要ですが、民間で行う場合は限られたところにしか周知しません。しかし、包括委託になって、民間の方もより周囲に気を使うようになり、市民の方々との対話も生まれたことで、市の事業としての認識を深められたと思います。また、包括委託では何より地域の人材を活用していることが大きいですね。地元企業や地元の人材を活用することで、より丁寧なサービスが地域で実現できていると思っています。