上空から撮影したサン・ホアキン渓谷の水田

EY Q1 2026 Global IPO Trends

不透明で選別色が強まる市場の動向にIPO準備企業がうまく対応するには


世界のIPO市場では、選別色が強まっています。市場は底堅さを維持しているものの、IPOに向けた準備状況とその時期を柔軟に調整できるかどうかで明暗が分かれる可能性があります。


要点

  • IPO市場は力強い勢いで2026年のスタートを切ったが、地政学的な緊張の高まりとその影響の広がりを受けて、新規上場のハードルが上がってきている。
  • 投資家の関心は、航空宇宙・防衛やAI関連インフラといった人気セクターの中でも、ごく一部の超大手成長企業に集中している。
  • IPO準備に早くから投資すると同時に、柔軟な選択肢を残しておく企業ほど、市場環境が整ったときにIPOを実現できる可能性が高くなる。


EY Japanの視点

2026年第1四半期における日本のIPOの動向

2026年第1四半期の日本のIPO件数は、前年同期の17社から11社減少し、6社(前年同期比65%減)にとどまりました。東京証券取引所によるグロース市場の上場維持基準の見直しの動きを受け、グロース市場のIPO件数は前年同期の13社から4社に減少しました。特に、公開価格ベースの時価総額100億円未満の小型IPOについては1社のみとなり、時価総額が一定規模以上になるまでは上場を延期するIPO準備会社が増加していることが推察されます。一方で、日本最大の決済アプリサービス会社が、米国NASDAQ市場に上場するといった案件もあり(第1四半期における世界第6位〈調達額ベース〉)、大型IPOについては、米国市場も選択肢となっております。

EY Japanの窓口

世界のIPO市場は、いくつかの明るい材料とともに2026年のスタートを切りました。市場全般が安定し、資本コストの低下が見込まれ、注目を集める「超大型IPO」案件がいくつか出てくる可能性があり、IPOブームが到来するのではないかとの期待が高まったのです。第1四半期初めは、各地域で有意義なディールフローが見られたほか、万全の準備を整えた大手企業で、初値が公開価格を上回り、上場後のパフォーマンスも好調なところがあるなどIPO活動が活発で、こうした見方が強まりました。






ところが、関税問題の再燃やプライベートクレジットに対する懸念の高まり、ソフトウェアセクターの弱含み、中東紛争を受けて、エネルギー価格とボラティリティが大きく上昇したのです。第1四半期後半になると、IPO市場は世界的におおむね底堅さを維持したものの、先送りされる案件もあり、また、実施された案件も公開価格割れや上場後のパフォーマンス低迷を防ぐのに苦戦していました。

ファンダメンタルズが強固で、価値創造の道筋が明確な大手成長企業への資本の集中が進んでいます。こうした環境では、早期準備がIPO実現の可否を左右します。

一般的に、不確実性の時代には財務体質が強固で、優れた実績が広く認められ、かつ既存の市場をディスラプト(破壊)する可能性を秘めた、一握りのIPO企業に資本が集中します。不確実性が高まるにつれ、この基準を満たす企業と、満たさない企業の格差は拡大していきます。EY Global IPO Leaderを務めるKarim Ananiは次のように指摘しています。「世界のIPO市場の門戸は全般的に開かれているとはいえ、選別色は強まっています。実際、不確実性とボラティリティの高まりで投資家のリスク選好が変わり、株式上場のハードルが世界的に上がってきました。ファンダメンタルズが強固で、価値創造の道筋が明確な大手成長企業への資本の集中が進んでいます。こうした環境では、早期準備がIPO実現の可否を左右します」






Aerial view of gently rolling green hills illuminated by soft golden-hour light.
1

第1章

IPO市場へのアクセスに関する5つのインサイト

北・中・南米(Americas)とEMEIA、中国本土では、企業のIPO実現の可否を左右する要因がそれぞれ異なります。

IPO準備企業が受ける影響を地域別に見ていくと、さまざまな圧力が働いていることが分かります。

1. 資本配分に影響を与える地政学的な情勢と政府による規制・政策

地政学的な情勢の急速な変化が、エネルギーや航空宇宙・防衛など一部セクターに追い風をもたらす一方、政府と規制当局の政策の転換は、デジタル資産企業や関連インフラ企業に新たな門戸を開いてきました。同時に、人工知能(AI)インフラや一部ヘルスケアといったサブセクターなど、長く成長を続けているセクターは底堅い需要を維持しています。

地域別に見ると、EMEIAでは地政学的な緊張が続き、市場や経済全般に大きな混乱が生じています。中東紛争がエネルギー価格の高騰と株式市場の下落を招き、資本市場全体に衝撃を与えているのです。一方で、こうした要因は防衛セクターに活況をもたらしています。2026年第1四半期の世界全体のIPO活動に占める割合が最も大きかったのは、このセクターです。欧州に限ってみると、各国の巨額の防衛予算や北大西洋条約機構(NATO)が掲げるGDP比5%の防衛費引き上げ目標(このうち1.5%は重要インフラ投資)を受け、防衛セクターのIPOが増えることが予想されます。「2026年は、欧州企業による世界最大規模のIPOで好調なスタートを切りました」と話すEY EMEIA IPO LeaderのMartin Steinbachはこのように続けます。「AIブームが続き、また投資家の関心が航空宇宙・防衛とインフラに向かっていることから、2026年は一握りの主要テーマに対処するごく一部のセクターに資本が集中することになりそうです」

2026年は、欧州企業による世界最大規模のIPOで好調なスタートを切りました。

中国本土でも中東情勢が市場心理に影響を与えています。特に、国際的な資本フローが世界的なリスクイベントにさらされることが多い香港では、この傾向が顕著です。第1四半期に地政学的な緊張が高まったことで市場のボラティリティが拡大し、一部のIPOが先送りされ、「リスクオフ」志向が強まる中、目標株価の引き下げを余儀なくされる企業も出てきました。総じて、地政学的な分断が上場戦略に影響を与えているのです。海外進出を目指す中国企業には、香港H株上場を選択するところが増えています。国際資本を獲得し、本土外のサプライチェーン構築に必要な資金を調達する手段となっているのです。EY Greater China IPO LeaderのTerence Hoによると、サプライチェーンの多様化圧力を受けて、H株上場も申請するA株上場企業が100社を超えました。

2. 新規上場のハードルが上昇

国・地域を問わず、現在はキャッシュフローが潤沢で、成長見通しを明確に示し、事業の成熟度が高い企業ほど、IPOを実現する傾向にあります。「企業はこれまでより時間をかけて事業を拡大させてから上場を目指すようになってきており、未上場期間が長期化しているのです」とEY Americas IPO LeaderのRachel Gerringは指摘します。そのため、こうした「持てる」企業はあらかじめインフラやガバナンスを整備し、投資家の信頼を得て上場に挑む傾向にあり、これが成功への道を開く一助となっているのです。

企業はこれまでより時間をかけて事業を拡大させてから上場を目指すようになってきており、未上場期間が長期化しているのです。

3. IPO企業が常に探るべきはその好機

IPOパイプラインの厚みと実効性が不透明となる可能性が出てきました。「中国本土で香港証券取引所への上場を申請している企業は400社を超えます」とHoは話します。「しかし、中国証券監督管理委員会(CSRC)の承認に時間がかかることなどから、2026年にIPOが完了する企業は180社にとどまるとみています」中国本土で上場を果たすには、2つの関門を通過する必要があります。1つは、規制当局であるCSRCが管轄する承認プロセスです。企業の申請を通すか否か、通すのであれば、いつ承認するかの決定で中心的な役割を担っています。もう1つは市場の受け入れ環境であり、公開価格と投資家の需要を左右します。この2つはいずれも不確実性を伴いますが、歴史的に、決定的な要素となるのは規制上の承認です。政府の戦略に合致した企業はCSRCの承認を早く取得できる傾向にあります。

中国本土で香港証券取引所への上場を申請している企業は400社を超えますが、2026年にIPOが完了する企業は180社にとどまるとみています。

北・中・南米では、2026年下半期に史上最大規模となる複数のIPOが開始される見通しです。そのため、IPOを検討している他の企業は、スケジュールに柔軟性を持たせて、これらのイベントに対応する必要があるでしょう。EMEIAでは、不確実性が重なる中で適切なタイミングを見極める能力と、コーナーストーン投資家によるIPO支援を得られるかどうかによって、上場時期が決まる傾向が強まっています。「大手企業ほど幅広い投資家に訴求し、流動性ショックの影響も受けにくいため、神経質な市場環境では、企業規模と質の高いエクイティストーリーが重要となるのです」とSteinbachは言います。

4. デュアルトラックプロセスが浸透

企業はかねてより、IPOと売却を同時に模索する「デュアルトラックプロセス」を活用し、柔軟な選択肢を残すとともに、プロセスに競争上の緊張感をもたらしてきました。不確実性の時代になると、企業はデュアルトラックプロセスを採用する傾向を強めます。北・中・南米では、プライベートエクイティ(PE)などの支援を受ける企業を中心に、デュアルトラックプロセスの浸透が進んでいます。その背景にあるのは、ファンド保有期間がここ数年で長期化していることです。一方、EMEIAでは現在、欧州の高成長企業が戦略的な買い手企業や出資者の人気を集めている影響で、IPOを検討する企業の間でM&Aの魅力が高まっています。中国本土では、アーリーステージ投資家など関係者の出口戦略への影響力が強まってきました。

売却にはかなりのリソースが必要となり、規模が大きすぎて有力な売却候補にならないと判断される企業もあることから、全ての企業がデュアルトラックプロセスを用いるわけではありません。しかし、このプロセスの利用に適した企業であれば、戦略的M&Aの成否を左右する可能性があります。

5. 外的ショックによる影響の広がりと市場の変化

私たちは今、EYがNAVIワールドと呼ぶ「リスクが非線形で突然の転機をもたらし(Nonlinear)、加速することでより迅速な対応が必要となり(Accelerated)、かつ変動的であるため企業のアジリティが試されるとともに(Volatile)、相互に関連したリスクや影響が波及していく(Interconnected)環境」にあります。新たな地政学的ルール・規範が確立される前に古い枠組みが崩れつつあり、セクターを問わず企業を取り巻く不確実性が高まっています。IPO市場の最も顕著な動向はおそらく、市場の混乱自体ではなく、企業とそのステークホルダーの対応の仕方の変化です。中東紛争は世界各地の市場に影響を与えていますが、いずれの市場もこれまでのところ、一定の底堅さを示しています。そのため、主要な市場参加者の間では、年末までの見通しについて楽観的な見方が広がっています。市場の「好機の窓」が開いたり閉じたりする今、企業は市場環境が整ったときにすぐに動ける態勢を整えておくことが極めて重要です。

Spectacular drone view of agricultural rice paddies with water reflecting colorful sky and clouds
2

第2章

Q&A:今年は超大型IPOの年になるのか?

EY Americas IPO and SPAC Advisory Leaderを務めるMark Schwartzとの一問一答

超大型IPOによる上場意向を示す著名なハイパージャンボ企業が増えています。EY Americas IPO and SPAC Advisory Leaderを務めるMark Schwartzに、この現象を促す要因は何か、IPO準備企業が上場を果たすには何が必要か、超大型IPOは、IPOを検討する他企業にとってどのような意味を持つのかについて話を聞きました。

ハイパージャンボ企業とは? 超大型IPOとは?

どちらの用語にも正式な定義はありませんが、ここで言うハイパージャンボ企業とは、時価総額が数千億ドル以上の未上場企業(いわゆる「マルチ・センティコーン」)を意味し、超大型IPOとは、調達額がおよそ200億米ドル以上のIPOのことです。時価総額がこの基準を下回っていたとしても、上場せずに圧倒的な規模に成長した企業はハイパージャンボ企業です。加えて、株式上場に伴い巨額の資金を調達する可能性を秘めていることもハイパージャンボ企業の条件となります。

こうした企業は未上場のメリットを享受して、上場しないまま成長をし続けてきたはずです。それが今、上場する理由とは?

こうした企業の多くは、プライベート市場でPEやベンチャーキャピタル、戦略的投資家から非常に潤沢な資金を調達してきました。しかし、そうした企業の成長とプライベート市場全般が1つの転換点に近づいているように見受けられます。ハイパージャンボ企業が未上場のままで成長し、大手上場企業の大部分を上回る規模になった一方で、上場の従来のメリット(株主の流動性や、株式を対価とした買収や人材確保など)の一部あるいは全部を追求することが競争上有利となり、企業の現在のライフサイクルステージにおいて合理的な選択肢となる水準にまでIPO市場は回復しました。

ハイパージャンボ企業の場合、「IPO準備完了」は異なる意味を持つのか?

企業規模に関係なく、ハイパージャンボ企業が上場するには、ガバナンスや業績予測などの能力を向上させる必要があるでしょう。こうした企業であっても、通常まず行うのは準備状況の評価です。上場企業と比較して自社の事業運営の現状を確実に把握し、上場前に縮めるべき差を明確にすることができます。ハイパージャンボ企業の場合の相違点は、あらゆる段階で大きな注目が集まることです。他社より高い水準を保つことが求められ、ささいな決定も厳格に精査されます。

超大型IPOは米国だけの現象か?

極めてディスラプティブなハイパージャンボ・テック企業の現在のブームは、創業地と主な事業拠点という観点から言うと、米国中心に起きています。とはいえ、民営化やコングロマリット・巨大複合企業のIPOなど大型の「国内市場」IPOは常に世界のどこかで行われているはずです。

超大型IPOの最大の実行リスクとは?そのリスクをハイパージャンボ企業はどのように軽減するのか?

大まかに言って、このカテゴリーに属する企業は世界各地に進出しているため、どの市場でも上場できるはずです。従って、問題はいつ上場すべきかです。ハイパージャンボ企業は上場に最も適した市場環境のときに上場するというぜいたくが許されるため、最大の実行リスクは通常、市場が最も有利な環境にあるときに上場の準備を整えられなかった場合に生じます。驚くほど急速に規模が拡大した巨大組織のさらなる強化を図ることは、評価額がいかに高くても簡単ではありません。

超大型IPOは、他社のIPOに影響を与えるか?

これは、お客さまからよく聞かれる質問です。超大型IPOにより市場の資金供給能力に余裕がなくなることを示す証拠はありません。こうしたIPOが大々的に報じられることで、投資家が参加に向けてポートフォリオを調整する時間を確保できるためです。とはいえ、こうした超大型IPOの行方を幅広いIPO市場が重視しているのも事実です。公開価格が想定レンジ内かそれを上回り、上場後のパフォーマンスも好調であれば、幅広いIPO市場にとって明るい兆しとなります。一方、他のIPO準備企業は、スケジュールに十分な柔軟性を持たせる必要があります。それにより、ハイパージャンボ企業がIPOに向けた準備を進めている最中や上場直前に、投資家の関心を競う事態を避けることができます。IPOに向けた準備には、周到な対応が不可欠です。


Aerial view of dirt road along vast rapeseed fields in spring, Germany, Thuringia, Schleiz
3

第3章

選別色の強い環境でIPO準備企業が優先的に取り組むべき4つの対応

企業が、地政学的な変化や規制の変更のスピードをコントロールすることはできませんが、「好機の窓」が開いたときに向けて、どの程度準備を整えているかをコントロールすることはできます。

不確実性とボラティリティが高く、地域によっては規制当局の監視が厳しい市場では、IPOの準備状況は常に、企業がコントロールできる重要な要素です。

 

企業がIPOを成功させる上で効果的な対応が4つあります。

  1. 早い段階にIPOに向けた準備に必要なケイパビリティの構築を開始する:IPOに向けた準備を整える取り組みでは、「後悔しない」行動が極めて重要です。それにより、最終的にどのような道筋を進もうと、組織を大幅に強化させることができます。短期的には未上場のままで組織の強化を図ることが最適な選択となる企業もあるかもしれません。しかし、IPOに向けた戦略的準備を今、ある程度終わらせておけば、結果やタイミングに関係なく、将来的に役立つはずです。

  2. 柔軟な選択肢を残しておく:上場をスケジュールどおりに実施するのに適した市場環境ではないときには、先延ばしして未上場のままで組織の強化を図ることは常に賢明な選択です。市場環境の動向によっては、デュアルトラックプロセスを進めることで新たな選択肢が生まれ、最適な戦略的ディールを行える企業もあります。また、規模が非常に大きくなる可能性のあるIPO取引が多数控えている場合、企業は柔軟性を持って、そうした状況に対処していく必要があるでしょう。

  3. 市場の追い風を捉えるエクイティストーリーを構築する:できるだけ多くの投資家を呼び込むには、往々にして、新たな、または現在の地政学的な情勢や政策・市場環境への対応力を示すことが必要となります。IPO準備企業は常に、裏付けとなる根拠を取りまとめ、発信するメッセージを調整して、継続的な課題に対処することを考慮に入れるべきです。これにより、戦略的選択肢の拡大につながります。

  4. 予想評価額を管理し、長期的なスパンで考える:IPOの公開価格は、そのセクターの一般的な評価額、上場直後の不確実性を織り込んだ割引、市場ボラティリティ、リスクセンチメントを反映して設定します。優良な長期株主を呼び込み、かつ上場後の業績を支えることができる水準に公開価格を設定すれば、IPO時のわずかな上振れを狙うより、長期的により大きな便益をステークホルダーにもたらすはずです。

今後への展望

2026年第1四半期が終了しました。中東情勢やエネルギー価格、プライベートクレジット、金利決定、中国当局の承認など既存の問題の動向に加え、市場が今後対処すべき新たな動きが、今年がIPO市場にとって最高の年になるか、平均的な年になるか、平年を下回る年になるかを決めるでしょう。今後の状況は、企業の力の及ばないさまざまな要因に左右されるため、準備と柔軟性が極めて重要となります。

IPO準備企業に市場が発するメッセージは明確です。「選別色は強まっていますが、市場は底堅さを見せています」今後、IPOに成功する可能性が最も高いのは、準備に早くから投資し、柔軟な選択肢を計画に組み込み、戦略的アジリティを高め、市場の「好機の窓」が開いたときに迅速に実行できる企業です。

株式公開の手引き

株式公開の手引きは、IPO前、IPO期間中、そしてIPO後において、企業が戦略的に検討すべき事項を取り扱っています。

赤い抽象的な建物とオープンスペース、建物と地面の3Dレンダリング、空素材の合成

本記事の作成にあたり、Terence HoとMark Schwartzが協力をしてくれました。この場を借りて、感謝の意を表します。


セクター別2期比較

セクター別 – 件数

 

  
 

2025

2026

前年同期比

製造業

45

44

-2%

テクノロジー

45

39

-13%

ライフサイエンス

21

24

14%

小売

29

19

-34%

不動産・ホスピタリティ・建設

39

19

-51%

鉱業・金属

13

19

46%

モビリティ

26

17

-35%

消費財

20

15

-25%

プロフェッショナルサービス

13

12

-8%

銀行

10

9

-10%

ヘルスケア

12

4

-67%

石油・ガス

5

4

-20%

電力・ユーティリティ

5

4

-20%

メディア・エンターテインメント

3

2

-33%

ガバメント・パブリック

2

1

-50%

保険

2

0

-100%

通信

3

0

-100%

ウェルス・アセットマネジメント

7

0

-100%

 

300

232

-23%

出典:EY、Dealogic

セクター別 – 調達額(US$b)

 

  
 

2025

2026

前年同期比

製造業

                        2.3

                     12.6

455%

テクノロジー

                        7.4

                        8.8

19%

ライフサイエンス

                        1.5

                        3.4

131%

消費財

                        1.7

                        3.3

100%

銀行

                        0.9

                        3.1

223%

不動産・ホスピタリティ・建設

                        2.5

                        2.6

2%

モビリティ

                        2.0

                        1.8

-12%

小売

                        1.3

                        1.6

21%

鉱業・金属

                        3.9

                        1.1

-72%

石油・ガス

                        2.6

                        1.0

-60%

ヘルスケア

2.5

                        0.8

-69%

電力・ユーティリティ

0.1

                        0.4

185%

プロフェッショナルサービス

0.2

                        0.2

25%

メディア・エンターテインメント

0.1

                        0.0

-62%

ガバメント・パブリックセクター

0.0

                        0.0

-17%

保険

0.1

 0.0

-100%

通信

0.1

 0.0

-100%

ウェルス・アセットマネジメント

0.7

 0.0

-100%

 

29.9

40.7

36%

出典:EY、Dealogic


本記事に関するお問い合わせ

サマリー

IPO市場は2026年初めに底堅さを見せたものの、地政学的な緊張とボラティリティの高まり、規制の変更によって投資家行動が変化する中、選別色が強まっています。大手成長企業と、優先政策や安全保障上の優先事項に合致したセクターへの資本の集中が進み、上場のハードルが世界的に上がってきました。企業が市場の「好機の窓」や外的ショックをコントロールすることはできません。しかし、IPO準備に早くから投資し、柔軟な選択肢を残しておき、投資家の実態を踏まえて予想を立てる企業ほど、市場環境が整ったときにすぐに動くことができます。

関連記事

2026年CEO調査:成長戦略・地政学リスク・AI投資ROIの最新動向

2026年1月期の「EY-Parthenon CEO Outlook調査」レポートでは、CEOが不確実性を乗り越え、持続可能な成長を推進するために、AI、トランスフォーメーション、ポートフォリオ戦略をどのように活用しているのかを明らかにしています。

エグジットの成果最大化に向け、プライベートエクイティが今取るべき行動とは?

今後1~2年以内に投資先企業の売却を予定しているPEファンドは、エグジット準備戦略の策定・実行に重点的に取り組むことが重要であるということが、EYの最新調査で明らかになりましたPE詳しい内容を知る


この記事について