EYは、次期グローバル会長兼CEOにJanet Truncale(ジャネット・トランケール)を選出したことをお知らせいたします。現EYグローバル会長兼CEOであるCarmine Di Sibio(カーマイン・ディ・シビオ)が2024年7月1日付けで退任するのに伴い、後任として同日に就任します。
トランケールは現在、EY Americas 金融サービスのリージョナル・マネージング・パートナーを務めており、Americas全域で14,000人余りのプロフェッショナルで構成される、多様性あふれるチームを率いています。彼女はEYのクライアントとの緊密な連携を通じて、金融機関が信頼され発展するとともに、クライアントは財務目標を達成し、世界経済も健全かつ安全に成長できるような金融サービス業界の構築に努めています。
トランケールは現職に就く前、Americasにおける 金融サービス・アシュアランスのマネージング・パートナーとして、3,000人のプロフェッショナルから構成される組織を率い、監査品質の向上に加え、戦略策定と実行、事業運営およびマネジメントを統括してきました。
ディ・シビオのコメント:
「ジャネットは卓越したリーダーであり、EYの事業全般にわたってクライアントにサービスを提供してきた確固たる基盤を有しており、EYの新たな歴史の中で組織を指揮していくリーダーにふさわしい人材です。カルチャーを重視し、その豊富な経験を生かすことを通して、EYのメンバーやパートナーに非常に良い刺激を与えてくれると確信しています」
トランケールのコメント:
「EYという素晴らしい組織を率いることができるのは、実に光栄です。EYとは、メンバーとクライアントにさまざまな機会を提供すると同時に、資本市場の形成に資する重要な役割を担う組織です。そのような組織を率いる機会をいただき、この上ない誇りを感じています。
カーマインが示してくれた模範に強い刺激を受けています。彼は、EYが業界のリーダーになるという意思を組織全体に浸透させ、テクノロジーの開発において時代の先を行くことに注力しました。そして何より、EYのバリューを私たちの業務において体現する姿を実証してくれました」
ディ・シビオはグローバル会長兼CEOとして、NextWave戦略の策定を指揮しました。NextWaveは、「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」というEYのパーパス(存在意義)を拡大し、EYのメンバー、パートナー、クライアント、社会というすべてのステークホルダーのための長期的価値の創出に焦点を絞った業界初のグローバル戦略です。グローバルな統合、クライアントを中心に据えたアプローチ、EYメンバーの育成と最先端テクノロジーの創出を重視した同戦略によって、EYは、ディ・シビオの指揮下で、年平均売上成長率9.5%を達成し、在任前と比べて130億米ドルの売上増を実現しました。ディ・シビオは、新しいテクノロジーである人工知能 (14億米ドルを投じて立ち上げたEY.aiプラットフォームを含む)、イノベーションへの大胆な投資を通じてトランスフォーマティブ・チェンジを推進してきました。
ディ・シビオはまた、EYの組織について先見性ある見直しを行い、EYがProject Everestを実行する試みを通して「ディスラプター」の役割を担って業界を主導することを提唱しました。同プロジェクトは実行に至らなかったものの、EYの組織、ひいてはプロフェッショナルサービス業界全体に大きなインパクトを与えた動きとなりました。
ディ・シビオのリーダーシップの下でEYは、チーフ・サステナビリティ・オフィサーを初めて任命したほか、カーボンネガティブの実現など公約するなど、サステナビリティに対する大胆なコミットメントを示しました。こうした指針のもと、EYは2019年以降、地球温暖化ガス排出量を40%以上削減しています。
ディ・シビオはまた、EY内外のDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス)のアジェンダを加速させることに情熱を注いできました。その中で、2020年にはGlobal Social Equity Task Force(GSET)の結成を後押しし、EYのグローバル・エグゼクティブ・ボードに占める女性の割合を33%に増加させました。
ディ・シビオは2019年にEYグローバル会長兼CEOに選出され、過去11年間にわたりEYグローバルエグゼクティブのメンバーを務めてきました。