EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
・消費者は正常な生活を切望しており、回答者の40%がすぐに「普通の生活へ戻る」ことを希望
・消費者の半数以上(53%)が価値観に変化があったと回答
・健康および価格の手頃さがコロナ後の大多数の消費者の関心を占めると同時に、今後も企業の理念が非常に重要
新型コロナウイルス(COVID-19)危機後に、5つの新しい消費者セグメントが生まれてくることを、第3回「EY Future Consumer Index(これからの消費者像に関する指標)」が示しています。「EY Future Consumer Index」は、消費者の心理や行動を追跡するためEYが毎月行っている調査で、第3回調査には18の国と地域から14,074人が参加しました1 。各セグメントに属する消費者は、コロナ後にどのような生活を送ることを望んでいるのか、どのような選択をしていくのか、本当に重要なことは何なのか、といった問いに対して、それぞれ異なる展望をもっています。
第3回調査結果によると、安定した日々を切望する傾向が、ますます強くなっていることがわかります。回答した消費者の40%が、「普通の生活へ戻る」ことを希望しており、これは先月の調査(第2回調査)時の20%から倍増しています。しかし、消費者の半数(50%)は依然として、自身の生活が長期的に大きく変化すると予想しています。一方、今回のコロナ危機の体験によって、自らの価値観や生き方を見直すようになったと回答した消費者は53%に上っています。
「EY Future Consumer Index」によると、消費者心理の変化に伴って台頭した5つの新しい消費者セグメントは以下の通りです。
EYグローバル コンシューマーリーダーのKristina Rogersは、次のように述べています。
「企業や組織が対応を考えていかなくてはならないのは、商品の価値や健康をこれまで以上に重視するようになった消費者だけではありません。環境や社会に対して消費者自身の価値観を反映している、理念の高いブランドを求める消費者への対応も考える必要があります。こうした消費者に求められる企業となるために、今後の消費者行動を反映したデジタル顧客体験(顧客が購入に至るプロセス)を提供し、消費者の信頼を確保するために必要な透明性を生み出していけるように、企業のリーダーたちは事業ポートフォリオの再構築に注力していく必要があります。」
消費者は、自らの行動を深く、長期的に見直していくことを考えています。消費者の62%が、これからは自分自身の身体的健康に今まで以上に気を配り、より注意深くなることを示唆しています。また、消費者の58%が、今後は価格に見合った価値をこれまで以上に重視すると回答しています。こうした行動や好みの傾向は決して新しいものではありませんが、「EY Future Consumer Index」は、消費者が今後、自分の価値観を貫くことにこれまで以上に注力するようになると予想しています。
EYグローバル コンシューマー・ナレッジ・リーダーのAndrew Cosgroveは、次のように語っています。
「企業の多くが、自社が現在有しているポートフォリオ、マーケティング、サプライチェーンは適切であると信じています。しかし、今回の調査結果が示すように、消費者の期待はより高くなっています。こうした期待に応えられるだけの、十分な順応性を備えた企業はほとんどありません。効率性は重要ですが、効率性重視と今後の成長を可能にするケイパビリティを継続的に開発する必要性とのバランスを取ることが重要です。企業は今、過去に上手くいったことをやり続けるだけではなく、将来の成功を積極的に形成していく機会を手にしているのです。」
EY Japan消費財・小売セクター 日本エリアリーダーの平元 達也は、次のように述べています。
「消費者の行動変化を見据えたとき、企業がとるべきアクションの一つとして『事業ポートフォリオの見直し』を提言します。自社の各事業が消費者のニーズや価値を満たす商品、サービス、顧客体験を提供できているかを再評価すべき時です。消費者の変化により自社での継続が合理的ではないと判断される商品やサービスの事業売却、新しい商品、サービスを取り込み消費者への提供価値を強化するための事業買収といった、より戦略的なM&Aが必要になるでしょう。」
1 第3回調査は2020年6月8日に完了。
詳細は以下ウェブサイトよりご覧ください。
“変化する消費者に合わせてビジネス変⾰を続けるための⽅法とは?”
「EY Future Consumer Index」の最新版はこちら(英語)をご覧ください。
EYについて
EYは、アシュアランス、税務、トランザクションおよびアドバイザリーなどの分野における世界的なリーダーです。私たちの深い洞察と高品質なサービスは、世界中の資本市場や経済活動に信頼をもたらします。私たちはさまざまなステークホルダーの期待に応えるチームを率いるリーダーを生み出していきます。そうすることで、構成員、クライアント、そして地域社会のために、より良い社会の構築に貢献します。
EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバル・ネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。詳しくは、ey.com をご覧ください。
本ニュースリリースは、EYのグローバル組織のメンバーファームであるアーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッド(EYGM)によって発行されています。EYGMは顧客サービスを提供していません。
About the EY Future Consumer Index
The EY Future Consumer Index tracks changing consumer sentiment and behaviors across time horizons and global markets, identifying the new consumer segments that are emerging. The Index provides regular longitudinal indicators and a unique perspective on which changes are temporary reactions to the COVID-19 crisis, those which point to more fundamental shifts, and what the consumer post COVID-19 might be like. More countries will be included as the analysis continues.
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