EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
大学卒業後、福祉施設にて障害のある方の就労支援に従事しました。障害のある方が就職できるように、個々の課題を分析して必要なプログラムや支援を提供することがメインではありましたが、雇用する企業側の課題に触れる場面も多くありました。それらのニーズに対して、本質的な解決を目指すには福祉職では限界があり、障がい者雇用支援コンサルティングを展開している民間企業へ転職しました。ご契約いただいている企業様に対して、職域開拓から採用、学術的根拠に基づく定着支援を一貫して提供し、エリア責任者や新規事業のリーダーも担当してきました。
多くの企業様に対して障がい者雇用のコンサルティングを提供してきましたが、自社で主体的に障がい者雇用に取り組みたいと考え転職し、現在はEY Japanの人事として、約70名規模の障がい者雇用チームのマネジメントを担っています。単なる法定雇用率の達成ではなく、本業に貢献する人材戦略としての雇用を目指していて、社内の各部門との細かな連携を日々行っています。また、それらとは別で、アスリート雇用や農福連携などのプロジェクトも担当しています。
前提として、私は雇用を通じて社会課題を解決したいと考えています。それは理想論ではなく、成果につながる構造を設計することだと思っています。その中でやりがいを感じるのは、個人と組織の双方に変化が生まれ、可能性がかみ合った瞬間です。
個人については、自信を持てなかったメンバーが役割を担い、成果を出し始める時。
単に働けるようになることではなく、「組織から期待される存在」へと変化する過程に立ち会えることに大きな意義を感じます。
組織については、認識が変わっていく時。
障がい者雇用を“配慮”ではなく“戦力化”の視点で捉え始めると、組織の成長速度は確実に変わります。
私は「その人のために何ができるか」を考え、行動することを大切にしてきました。同時に、その価値をどのように組織へ届けるかという“伝え方”にもこだわっています。価値は生み出すだけでなく、意味ある形で伝わってこそ成果になります。人と向き合いながら、組織にとって実質的な変化を生み出せたと実感できた時、この仕事の醍醐味(だいごみ)を最も強く感じます。
EYの魅力は、専門性の高いプロフェッショナルが本気で社会課題に向き合っている点にあります。掲げているパーパス(存在意義)「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」が単なる言葉ではなく、日々の意思決定や行動に落とし込まれていると感じています。
多様なバックグラウンドを持つ人材が集まり、それぞれの専門性を尊重しながら建設的な議論を重ねる文化があり、課題は率直に共有され、「より良い社会にどう貢献できるか」という視点で解決策を考える。その思考軸がメンバー一人一人に浸透している点にEYらしさを感じます。社会価値の創出と事業成長を両立させようとする姿勢が、組織全体の挑戦を後押ししています。
私自身、福祉、民間企業、新規事業立ち上げと異なる環境を経験してきましたが、EYではそれらの経験が一つの専門性として統合され、社会価値の創出へと接続されます。違いを強みに変え、パーパスを実践し続けるカルチャーこそが、EYの最大の魅力だと感じています。
現在、約70名規模のチームを担う中で、組織の成長とともに障がい者雇用の在り方も進化させていく必要性を強く感じています。人数の拡大そのものが目的ではなく、多様な人材がそれぞれの強みを発揮し、事業に貢献できる状態をいかに持続的に創れるかが重要だと考えています。今後は、雇用を単なる制度対応にとどめるのではなく、事業成長に貢献する仕組みとしてさらに高度化していきたいと考えています。
当チームの取り組みは一定の成果を上げており、その実践を着実に積み重ねながら、インクルージョンが成果につながるプロセスをより明確に可視化していきたいと考えています。また、アスリート雇用や農福連携といった既存施策を深化させるとともに、新たな職域創出や雇用モデルの設計にも挑戦し、より再現性の高い仕組みへと進化させていきます。
さらに、私が培ってきた心理的な支援スキルは、障害の有無を問わず組織全体に応用可能なものです。これを組織開発の取り組みとして体系化し、知見として蓄積していきたい。その実践を社内外に発信し、社会課題解決と企業成長が両立するモデルを示していくことが今後の目標です。
これまで一貫して障がい者の就労および雇用に携わってきた私のキャリアは、一見するとニッチに見えるかもしれません。しかし、その本質は「人と組織の課題を構造的に捉え、成果につなげること」にあります。対象やテーマが変わっても、課題を整理し、関係者を巻き込みながら仕組みとして解決していくという姿勢は変わりません。
EYには、多様なバックグラウンドを持つ人材が、それぞれの専門性を持ち寄りながら価値を創出できる環境があります。異なる経験同士が掛け合わさることで、新しい視点や解決策が生まれる土壌が整っています。これまでの経験が遠回りに感じている方こそ、その経験はEYの中で新たな意味を持つ可能性があります。
大切なのは、経験の幅広さそのものではなく、それをどのように組織や社会の成長に接続できるかだと考えています。自身の専門性を磨きながら、周囲と協働し、より良い社会の実現に貢献したいと考える方にとって、EYは挑戦を後押ししてくれる環境だと思います。