EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
公認会計士 内川 裕介
公認会計士 高野 昭二
【設例】
(1) 親会社A社の仕訳
(2) 子会社B1社の仕訳
(3) 子会社B2社の仕訳
(4) 合併後のA社及びB2社貸借対照表
合併後のA社及びB2社の貸借対照表は次のようになります。
(5) 連結財務諸表の仕訳
(6) 吸収合併前後の連結貸借対照表
【設例】
(1) 親会社A社の仕訳
(2) 子会社B1社の仕訳
(3) 子会社B2社の仕訳
※増加資本は、対価が株式の場合はB1社の株主資本をそのまま引き継ぐことができます。ここではB1社の株主資本をそのまま引き継いだものとしています。
(4) 合併後のA社及びB2社の貸借対照表
合併後のA社及びB2社の貸借対照表は以下のとおりになります。
(5) 連結財務諸表の仕訳
(i) B2社に対する持分変動
吸収合併前 |
吸収合併後 |
増減 |
|
---|---|---|---|
A社持分比率 |
60% |
64% |
+4% |
B2社非支配株主持分比率 |
40% |
36% |
△4% |
(ii) 旧B1社株主資本相当額に対する持分変動
吸収合併前 |
吸収合併後 |
増減 |
|
---|---|---|---|
A社持分比率 |
80% |
64% |
△16% |
B1社非支配株主持分比率 |
20% |
- |
※△20% |
B2社非支配株主持分比率 |
- |
36% |
+36% |
※B1社非支配株主持分比率の減少については、上記開始仕訳の振り戻し処理により反映されています。
(iii) 会計処理
※1 A社の旧B1社株主資本相当額に対する持分比率80%から64%へ減少100×△16%=△16
A社のB2社に対する持株比率60%から64%へ増加 600×4%=24
資本剰余金8=△16+24
※2 B2社非支配株主の旧B1社株主資本相当額に対する持分比率100×36%=36
B2社非支配株主のB2社に対する持分比率40%から36%へ減少600×△4%=△24
非支配株主持分12=36-24
(6) 吸収合併前後の連結貸借対照表
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