維持管理費用相当額等の取り扱い

Question 

現在価値基準の判定上、維持管理費用相当額、通常の保守等の役務提供相当額はリース料総額に含めますか。

Answer 

借手が負担するリース料には、通常、維持管理費相当額等が含まれます。例えば、車両のリースの場合には、通常、車検代、保険料、自動車税などの維持管理費相当額がリース料に含まれています。

ファイナンス・リースの判定上は、これらの維持管理費相当額をリース料総額から控除して、現在価値基準の判定を行うのが原則です。ただし、その金額がリース料に占める割合が乏しい場合には、これをリース料総額から控除しないことができます。

契約上は、維持管理費相当額が明示されていないことが多いため、維持管理費相当額に重要性がある場合には、リース会社から情報を入手する、あるいは合理的な見積もりを行うといった方法により維持管理費相当額を見積もり、リース料総額から控除して現在価値基準の判定を行うこととなります。

根拠条文

      • リース取引に関する会計基準の適用指針 第25項、第26項

      この記事に関連するテーマ別一覧


      企業会計ナビ

      会計・監査や経営にまつわる最新情報、解説記事などを発信しています。 

      企業会計ナビ