EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
連結納税制度を適用している場合の繰延税金資産及び繰延税金負債、その他関連科目の表示と開示はどのように行いますか。
連結財務諸表上、繰延税金資産と繰延税金負債は、納税主体ごとに相殺表示します。このため、連結納税制度を適用していない場合、親会社および連結子会社は別の納税主体として、それぞれの会社ごとに相殺することになります。
連結納税制度を適用している場合、連結納税主体となっている親会社および連結子会社は、法人税について同一の納税主体となることから、連結納税各社の繰延税金資産と繰延税金負債の法人税部分は相殺表示されることになります。一方、連結納税主体の繰延税金資産(繰延税金負債)と、連結納税主体に属さない連結子会社の繰延税金負債(繰延税金資産)は、原則として相殺しません。
なお、個別財務諸表において計上された、連結法人税の個別帰属額に係る親子会社間の未収入金および未払金については、連結会社間債権債務として相殺消去されることになります。
連結納税制度を適用した場合、または取りやめた場合における最初の連結財務諸表および財務諸表においては、その旨を注記することが適当と考えられます。
連結納税子会社が連帯納付義務を履行する可能性がある場合に、連結納税子会社の財務諸表において偶発債務としての注記が必要となることがあると考えられます。ただし、通常は連帯納付義務を履行する可能性は極めて低いと考えられ、そのような場合には注記は必要ないものとされています。