EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
連結納税制度を適用している場合、繰延税金資産(法人税)の回収可能性についてはどのように判断することになるのでしょうか。
連結納税制度における繰延税金資産の回収可能性の判定についてまとめると、以下のとおりです。
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※ 特定連結欠損金は当該会社の個別所得を上限とするため、連結欠損金に特定連結欠損金が含まれている場合には、連結欠損金に係る繰延税金資産の連結納税主体における回収可能性を判断するにあたって、連結所得見積額と個別所得見積額の両方を考慮する必要があります。 |
連結欠損金について
連結納税制度を適用すると、特定連結子法人の連結開始又は加入前7年以内に生じた欠損金額(これを「特定連結欠損金」といいます)について、その連結子法人の個別所得を限度として損金算入することができることとされています。ただし、連結納税主体を構成する各社との損益通算の対象とはなりません。連結欠損金額の繰越控除は、その連結欠損金額の生じた連結事業年度ごとに区分し、以下の順序で控除されます。
①最も古い連結事業年度の連結欠損金から順に控除
②同一の連結事業年度において、特定連結欠損金額とそれ以外の連結欠損金額がある場合には、まず特定連結欠損金額について、その特定連結子法人の個別所得金額を限度に繰越控除
③次に、特定連結欠損金額以外の連結欠損金額について、連結所得の金額の残額を限度に繰越控除
特定連結子法人について
特定連結子法人は、親法人による完全支配関係が長期間継続している子法人等といった、いわゆる時価評価除外法人と同様であり、以下のいずれかの要件を満たす法人です。