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欧州コーポレート・サステナビリティ・デューデリジェンス指令案の議論の行方は?
2023年6月1日に、欧州議会は、コーポレート・サステナビリティ・デューデリジェンス指令(Corporate Sustainability Due Diligence Directive/CS3D)(以下「本DD指令」という。)のドラフト案を採択しました。本ドラフト案は、欧州委員会が、2022年2月23日に公開した本DD指令のドラフト案※の内容を一部修正する形で、欧州議会のドラフト案として採択したものです。
今後、2023年の下半期にかけて、ドラフト案を巡り、EUの共同立法者である欧州委員会、欧州議会、欧州理事会間での 「三者協議(trialogue)」を含む各機関によるレビューや検討が実施されます。本記事の執筆時点(2023年6月25日)で、すでに第1回の三者協議(2023年6月8日)が開催済みです。今後、EUの関連機関間で最終合意が形成され、仮に、本年年末までにEU指令として採択された場合、適用開始時期の最終合意内容に応じて、2026年~2027年にかけて、企業への適用が開始される可能性があります(適用開始時期は関係者間の主要な議論ポイントの一つとなっている)。