自己管理型投資のジャーニーはいかにして経済的成功につながるのか

自己管理型投資のジャーニーはいかにして経済的成功につながるのか


EY Studio+チームは、ある投資顧問会社に対し、自己管理型投資のカスタマージャーニーを簡素化するデジタルプラットフォームの構築を支援しました。


要点

  • 金融機関ではデジタル需要の高まりにより、セルフサービスと人的サポートを両立したシームレスな顧客体験の構築が求められている。
  • EY Studio+は、人間中心の設計とデータ・リサーチに基づくアプローチにより、チャネルごとに最適化された投資体験(オプティチャネル)を実現した。
  • 新たなデジタルプラットフォームの導入により、顧客の自己完結型行動が大幅に増加し、業務効率化と顧客満足の向上を同時に達成した。



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Section 1

投資を個々に最適化された体験にするにはどうすればよいのか?

顧客がセルフサービスを求める時代において、企業はデジタル体験への投資が不可欠です。


長年培ってきた顧客サービスをテクノロジーで強化することは、繊細なバランスを要します。テクノロジーは顧客に柔軟性と自立性をもたらします。一方で、人間にしかできない大切な関わり合いを妨げてしまうリスクもあります。

ある登録投資顧問会社にとって、これはまさにジレンマでした。

同社が目指したのは、シンプルな金融取引についてはデジタルのセルフサービスを提供しつつ、必要なときには電話一本でアドバイザーに相談できる体制を維持したまま、シームレスな投資体験を実現することです。

多くの金融機関が同様の課題に直面しています。

EYが実施したNextWave Consumer Financial Services調査(5,000人以上の金融消費者を対象とした継続的に実施している調査シリーズの一環)によると、顧客のデジタルニーズの高まりにより、金融業界は急速に変化しています。

回答者の86%が、自身の主要な金融機関におけるシームレスなクロスチャネル体験の提供を重要視しており、金融機関が顧客ロイヤルティの獲得競争に勝つためには、デジタルかつパーソナライズされた体験の提供が不可欠であることが示されています。

金融機関はこれまで製品やサービスの拡充に大きく取り組んできましたが、顧客が選択するチャネルごとに最適化された、シームレスかつ一貫性のある「オプティチャネル体験」(チャネルごとの体験最適化:omni-channel + optimization)の実現には、なお改善の余地があります。

ある投資顧問会社にとって重要だったのは、顧客のオンラインジャーニーを中心にサービスを再設計し、デジタル体験を向上させることでした。

業界の多くは、投資商品そのものの改善に注力するあまり、人的な関与を十分に考慮できていない状況にあります。

しかし同社は、顧客が自身で資産管理を行える環境を提供しつつ、必要に応じて従業員がパーソナライズされた金融アドバイスを提供できる体制を維持する、チャネルごとに最適化されたツールの提供を目指しました。

デジタルトランスフォーメーションの推進を決断した同社は、人間を中心に据えた手法と先進的なツールを活用すべくEYのプロフェッショナルに支援を求めました。

私たちのEY Studio+における役割は、共感を起点にデザインの意思決定を行い、テクノロジーを誰もが快適に使えるものにすることです。

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Section 2

人間を中心に据えた、ユーザー主導の設計プロセスは、より優れた成果をもたらす。

EY Studio+の他分野にまたがるチームとパーソナライズされたアプローチにより、投資顧問会社の投資体験は大きく進化しました。


この投資顧問会社は、新たなデジタル投資プラットフォームを有効なものにするためには、顧客の購買行動や金融リテラシー、企業との接点における課題を深く理解する必要があると認識していました。

そこで同社は人間行動のリサーチに基づくデジタル体験を提供する、戦略、コンテンツ、開発、プロダクト、リサーチ、UX/UIデザインのプロフェッショナルから構成されるクロスファンクショナルチームであるEY Studio+の知見を活用しました。

EY Studio+チームはすぐに投資アドバイザーと協力して、既存の顧客体験を分析し、デジタルトランスフォーメーションのビジョンを定義した上で、最新のデザイン手法を用いて理想の状態へと段階的に改善を重ねていきました。

EY Studio+がクライアントのオンライン顧客ジャーニーの変革に着手する前に、EYとMicrosoftのアライアンスにより、当該投資顧客会社のCRM(顧客関係管理)データベースはMicrosoft Dynamics 365へ移行されていました。これによりデータの一元管理基盤が構築され、EY Studio+設計判断に必要な重要データへアクセスできるようになりました。

EY Studio+はデータとリサーチに基づく反復的アプローチと人間を中心に据えた手法を組み合わせ、クライアントのデジタルユーザー体験を設計しました。

これにより、自己管理型投資家からアドバイザー利用者まで、またWebからチャットに至るまで、あらゆる接点において効率的なマルチチャネル体験を実現しました。

さらにアジャイル開発を採用することで、スムーズかつ計画通りのプロジェクト進行を実現しました。

  • 課題の特定:複数のリサーチ手法を用いて、既存の投資家が抱える課題を把握するとともに、今後求められるデジタル投資のニーズを明確化

  • ジャーニーマップの設計:新規口座開設、401(k)の移管、投資パフォーマンスの確認などの金融取引を対象に、ユーザージャーニーのプロトタイプを作成・分析

  • コピーの評価:複雑な金融用語に対する顧客の反応を検証し、ユーザーが目的の行動をスムーズに実行できる表現へ最適化

  • デジタルセルフサービス投資プラットフォームの構築:新たなオンライン投資ツールを支えるフロントエンドからバックエンドまでの開発を実施

  • チャットボットの開発:投資家と従業員のコミュニケーションを補完する、デジタルアドバイスプラットフォームを構築

「私たちの役割は、共感を起点にデザインの意思決定を行い、テクノロジーを“快適に使用できるもの”にすることです」と、EY Studio+ US Experience Design LeaderのGreg Picarelli氏は述べています。

「本プロジェクトでは、ユーザー中心のリサーチに基づく洞察、モダンなデザイン、先進的な開発手法を組み合わせることで、投資プロセスにおける顧客の自律性を高める独自のデジタル体験を実現しました」


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Section 3

場所や時間問わない投資環境により、資産管理の効率化を実現する。

デジタル体験の高度化により、投資家はポートフォリオの状況をリアルタイムで把握できるようになります。


この投資顧問会社は現在、顧客が望むタイミング・場所でサービスを提供できる体制を整えました。顧客は世界中どこからでも、24時間いつでも、自身の保有口座やパフォーマンスを確認し、簡単な金融取引を実行できます。

その結果、ユーザーに最適化された新たなデジタル体験の導入により、オンライン上で顧客が自己完結できる行動は400%増加し、問い合わせ電話は1日当たり1,000件削減されました。

顧客の期待が絶えず変化し、競争が激化する中で、企業が成功するためには変革への備えが不可欠です。

さらに、デジタル化によって新たなプレイヤーの参入機会が広がる中で、競争優位性を維持するためには、スピード感ある対応が求められます。

この投資顧問会社は、パーソナライゼーションの重要性を損なうことなく、より自律的な投資ニーズに応えることで、多くの金融機関が直面する課題、すなわち顧客ロイヤルティの獲得競争を克服しつつあります。

ユーザー最適化された新たなデジタル体験により、
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オンラインにおける顧客の自己完結型アクションが増加

同社は、資産運用分野におけるデジタルリーダーとしての地位確立を目指し、今後もブランド価値の向上を図るとともに、顧客がより簡単に投資できる環境の整備を進めています。

今後は、オンライン投資機能のさらなる拡充や、モバイルアプリのアップデートを通じて、いつでもどこでも投資できる環境を一層強化していく予定です。




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サマリー 

投資顧問会社は、デジタルと人的サポートを融合した顧客体験の構築を推進。EY Studio+の人間中心設計とデータ活用により、チャネル最適化された投資体験を実現し、顧客の自己完結性向上と業務効率化を同時に達成した。



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