EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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CEOやビジネスリーダーは、この変革の時代に、ステークホルダーにとっての価値を最大化するという任務を負っています。私たちは常識に疑問を投げかけ、収益性と長期的価値を向上させる戦略を構築し、実行します。
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若い世代の消費者は、美容など一部のカテゴリーでは強いブランド選好を見せますが、同時に、ブランドが自分の期待に応えてくれなければすぐに離れていくのも特徴です。そのため、つなぎ留め戦略が重要になります。消費者は一貫した価値の提供、品質向上のための真のイノベーション、そしてブランドを通じたコミュニティや帰属意識を求めています。企業は過去に育んだロイヤルティをただ守るのではなく、ブランドに積極的に投資をして、最も乗り換えられやすいカテゴリーでロイヤルティを獲得しなければなりません。
ブランドスイッチャーはどの商品カテゴリーで多く、どのような代替品に乗り換えるのでしょうか。乗り換えリスクが高いカテゴリーは食品やパーソナルケア用品などです。上の世代は、パーソナルケア用品と美容を除き、プライベートブランドに乗り換える傾向にあります。プライベートブランドが最も普及しているのは欧州です。欧州ではすでに社会に定着していますが、米国でも食品・日用品カテゴリーを中心に市場が拡大しています。
注目すべきは、味や品質、性能が優れていれば喜んでブランド製品に戻るという消費者が48%いる点です。また、36%が、より優れた価格や価値を提供してくれるのであれば、ブランド製品に再び乗り換えるとしています。しかしながら、製品のマイナーチェンジではもはや消費者を満足させることはできません。消費者が期待しているのは、価値ある大胆なイノベーションです。33%が、製品の性能が改善されるのであれば、価格が高くなっても購入したいと考えていることから、研究開発を通して製品の性能向上に優先的に取り組むことで、チャンスが生まれる可能性があります。最も革新的だとされたカテゴリーは、美容(43%)、パーソナルケア用品(39%)、日用品(39%)であり、研究開発への投資を増やし、それが成果として現れています。競合他社との差別化を維持し、消費者ロイヤルティを長く確保し続けるには、イノベーションへの持続的な投資が欠かせません。