EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
税の問題は国境を超えてつながりつつあります。各国政府は納税者情報の収集と共有を推進しているため、ある国・地域における税負担などの変化がグローバルレベルで影響する可能性があります。
続きを読む
新たな税務リスク
一方、外部のさまざまな動向が企業とその税務部門に新たなリスクをもたらしています。
調査回答者は、企業間融資取引や移転価格に影響を与える可能性のあるインフレと金利の上昇、進行中のウクライナ情勢、環境サステナビリティ課題など、さまざまな懸念を挙げています。複数の地域で税務・財務担当幹部は、今後2年間は、過去2年間よりも複雑かつ長期にわたる税務当局とのやりとりを強いられると回答しています。
また、税務責任者は、間接税の強化や税務行政のデジタル化によるリスクも高まると予想しています。さらに、回答者の多くは、特に欧州連合やその他の国・地域で今後義務化される国別報告書(CbCR)の公開を考慮して、税務に関連する風評リスクに対する懸念について言及しています。
経済協力開発機構(OECD)の第2の柱とG20が主催する 「経済のデジタル化に伴う課税上の課題への対応」も、潜在的なリスクの主な原因として挙げられています。その理由は2つあります。1つは、現在15%のグローバルミニマム課税に対応する準備が急速に進められており、将来の係争に発展する可能性があるということと、もう1つは、それぞれの国・地域で法律が制定されると、それぞれの国・地域の税制におけるその他無数の領域との相互作用を慎重に検討する必要があるということです。税制優遇措置に関する税務調査活動は、第2の柱に照らして多くの国・地域で積極的に再構築されており、調査回答者が指摘した主なリスク要因の第2位となりました。
EY Global Vice Chair – TaxであるMarna Rickerは、次のように述べています。「各国政府は、これまでは税金を主権的な問題として捉えていました。しかし現在は、かつてない方法で連携を深め、世界的な税制改革の新たな潮流を引き起こしています。各国の税務当局も協働し、既存の税法の執行と今後の改正の準備に取り組んでいます。税務係争を回避したいのであれば、企業も準備を進める必要があります」