SEC and US GAAP Weekly Update

To the Point: SECは気候変動関連の追加的な情報開示を義務付ける規則を制定しました(3月7日号)


SEC and US GAAP Weekly Update

本書は、登録届出書およびアニュアルレポートに新たな気候関連情報の記載を義務付ける、SECの最終規則について概説しています。規則案からの変更により、最終的に採択された規則には、スコープ3の温室効果ガス削減に関連する情報開示規定は含まれていません。また、本規則は、より広義な観点から米国連邦最高裁判所が示す重要性の定義を採用しているほか、企業が同規則を適用するまでの時間的猶予も設けています。なお、登録企業の会社区分や開示の種類によって適用期限は異なります。本規則は、2025年度から段階的に導入される予定です。

現在、この規則に対する差し止め訴訟が起きており、この規則の行政停止の要求を連邦控訴裁判所が認めましたので、訴訟が継続している間は、一時的に規則が有効になるのを防ぐことになります。また、SECは、2024年4月4日に潜在的な規制の不確実性を回避するため、裁判が最終決着するまでの間、この規則の施行を一時停止すると発表しています。今後、さらなる進展が予想されますので、ご留意ください。

EY's AccountingLink websiteより他の記事もご参照ください(英語)。

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