気候変動経営セミナー 激甚化する自然災害に備える経営とは

気候変動の物理的影響を事業リスクとして織り込み、リスク緩和や逆に機会として活用することは企業経営にとって必須の課題です。気候リスクの可視化や適応策、経営アジェンダ等について、解説します。

記録的大雨による河川洪水などの気候変動による気象災害リスクが顕在化している現在、企業経営はこれに対する適応策を推進することの重要性が増大しています。気候変動の物理的影響を事業リスクとして織り込み、リスク緩和や逆に機会として活用することは企業経営にとって必須の課題です。

本セミナーではゲストスピーカーに、民間企業における気候変動適応ガイドラインを策定された環境省地球環境局 総務課 気候変動適応室 秋山 奈々子氏、株式会社ウェザーニューズ 気候テック事業部 鈴木 孝宗氏をお招きし、現状起きている気候リスクの可視化や適応策、定量分析手法や経営アジェンダ等について解説いただきます。

日時:2023年6月23日(金)15:00~16:30 (日本時間)
参加費用:無料
主催:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

プログラム

15:00-15:05

ごあいさつ
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジック インパクト パートナー
尾山 耕一

15:05-15:25

講演①「気候危機時代の“備え”とは ~民間企業の気候変動適応~」

世界各地で発生する異常気象、大雨や強い台風等による気象災害の増加など、世界は「気候危機」と呼ばれる時代に入り、事業活動も気候変動によってさまざまな影響を受けています。将来にわたりビジネスを安定的に持続するため、気候変動影響を回避・軽減し、ビジネス機会を見いだす気候変動適応の重要性が高まっています。ここでは、企業の気候変動適応に関する最新の動向や取り組みをご紹介します。

環境省 地球環境局 総務課 気候変動適応室 室長補佐
秋山 奈々子 氏

15:25-15:45

講演②「物理リスクにおける財務インパクトの精緻化のための定量分析手法について」

昨今の自然災害の頻発化・激甚化の起因となっている気候変動について、将来予測から事業への影響をより正確に把握するための財務インパクトの精緻化や、レジリエンスの効果を高めるための最適な適応策の決定をサポートする定量分析手法について解説します。

株式会社ウェザーニューズ  気候テック事業部 部長
鈴木 孝宗 氏

15:45-16:05

講演③ 「激甚化する自然災害リスクへの備えと企業経営インパクト」

TCFDをはじめISSBやCSRD、有価証券報告書など、世界および日本の気候関連情報に関する開示要請を改めて概観し、物理リスクの検討事項と今後の広がり、企業経営へのインパクトを解説します。また現状の企業の開示状況を概観し、経営のレジリエンス向上と成長、リスク最小化と機会最大化に向けた、個別の検討と開示に関するアプローチ案を提示します。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジック インパクト パートナー
尾山 耕一

16:05-16:25

パネルディスカッション・質疑応答

16:25-16:30

クロージング


講演者プロフィール:
秋山 奈々子 氏

環境省 地球環境局 総務課 気候変動適応室 室長補佐
略歴:気候変動適応法に基づく国内の気候変動適応関連施策の推進を担当。主に地方公共団体や民間企業の気候変動適応に関する理解促進および取り組みを支援している。
気象予報士。民間企業を経て2017年4月より現職。

鈴木 孝宗 氏
株式会社ウェザーニューズ  気候テック事業部 部長
略歴:2020年より気候変動対策プロジェクトリーダーを務め、2022年より現職。気候データを独自分析し、企業の生産拠点やサプライチェーンの物理リスクを中心に定量分析による財務影響評価を行い、TCFD提言による情報開示や気候変動への適応サービスを提供している。

尾山 耕一
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジック インパクト パートナー
略歴:大手会計系コンサルティングファームを経て、現職。自動車・製造業を中心に、新規事業企画、技術開発構想、マーケティング戦略立案などに従事する。近年では、SDGsを起点とした中期経営計画策定、 社会課題解決に向けた新規事業構想、TCFD対応など、サステナビリティ視点を組み込んだ経営戦略の立案支援に取り組む。

 

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