ステラ・マッカートニー氏が2022年EYソーシャル・アントレプレナーシップ・アワード・フォー・サステナビリティの受賞者に
2日間にわたるWEOY授賞式開催期間中にEYは、英国のファッションデザイナーであるステラ・マッカートニー氏(大英帝国勲章受賞者)に2022年EYソーシャル・アントレプレナーシップ・アワード・フォー・サステナビリティ(EY Social Entrepreneurship Award 2022 for Sustainability)を授与しました。本賞は、ステラ・マッカートニー氏が、同氏のキャリアにおいて常に、ファッションデザインにおけるサステナビリティとイノベーションにコミットしてきたこと、また同氏が創設した非営利団体ステラ・マッカートニー・ケアズの功績を称えて贈られたものです。同団体は、ファッション業界に携わる人々にサステナブルなビジネスの方法を取り入れるよう促すことで、ファッション業界そして世界全体にポジティブな変化を生み出すことを目指しています。
EYグローバル会長兼CEOのカーマイン・ディ・シビオのコメント:
「3年ぶりにモナコにおけるWEOY開催を実現することができ、非常に多くの素晴らしいアントレプレナーと対面で会して祝賀会を開けたことをとても嬉しく思います。そして特に、ガストン・タラトゥータ氏を今年のWEOY受賞者として表彰できたことに誇りを感じています。タラトゥータ氏は、アントレプレナーに決して欠かすことのできない、情熱、リーダーシップ、レジリエンシー(回復力)を持ち合わせており、今年のWEOYとしてまさにふさわしい人物です。
また、アントレプレナーシップにあふれたリーダーの皆さんがサステナビリティのために行っている重要な活動にスポットライトを当てることができたことを大変光栄に思います。EYソーシャル・アントレプレナーシップ・アワード・フォー・サステナビリティでは、昨年からの流れを受け継いで、今年の受賞者であるステラ・マッカートニー氏が、次世代の人々をよりサステナブルな未来の創生へと前進させることに対して、真に卓越したコミットメントを示しています。ガストン・タラトゥータ氏、ステラ・マッカートニー氏、受賞おめでとうございます」
アレフグループ社創業者兼CEOのガストン・タラトゥータ氏のコメント:
「アントレプレナーであるということは、事業を成功させること以上の意義があります。それは、まだ存在していないような機会や、簡単には見つけられない機会を作り出し、それをつかむことだといえます。デジタル広告業界ほど、過去20年間で進化を遂げた業界はほとんどありません。そしてこれこそがまさに、私がデジタル広告業界の未来を創出することにこれほどの情熱を傾けている理由です。私は一日一日を、活用の余地のあるスペースを活性化させ、何が可能かを新しく定義する、次のビッグアイデアを活用するためのチャンスと捉えています。常に最適な人々に囲まれていることこそ、あらゆる成功の最も重要な要素です。そして、今回の受賞は、私の特別な友人であり、ビジネスパートナーでもあるIgnacio Vidaguren氏を含めた、私のチームの素晴らしさを証明するものです。私は、2022年WEOY受賞者として選ばれたことに、本当に感謝していますし、身の引き締まる思いです。そして、次世代のアントレプレナーに力を与えるために、このWEOYというプラットフォームを活用できると信じています」
WEOYの選考委員長で、Alexander Mann Solutionsの創業者兼会長であるRosaleen Blair氏(大英帝国勲章受賞者)のコメント:
「選考委員会一同、この栄誉ある賞を本年タラトゥータ 氏に授与できることを光栄に思います。彼はデジタル広告業界に世界規模で革命を起こし、新興国の多くのアントレプレナーが、かつては手の届かなかったマーケットへ参入することを可能にしました。タラトゥータ氏のストーリーは、くじけない挑戦心を持つことの大切さを物語っています。同氏は若い頃に非常に多くの逆境を乗り越え、今日の成功までにたどり着きました。同氏はこのジャーニーを通じて、平等な機会を創出し、数えきれないほどの新しいチャンスの扉を開くことによって、他の人々を彼のジャーニーへいざなうことに注力してきました。タラトゥータ氏こそ、私たちがWEOY受賞者として求めていた、まさにその人に他なりません」
EYグローバル・アントレプレナーシップ・リーダーのStasia Mitchellのコメント:
「タラトゥータ氏のアントレプレナーとしてのジャーニーは、イノベーティブな思考とより大きな発想で大きな挑戦に挑む意欲によって着実に前進してきました。アレフグループ社を通してタラトゥータ氏は、デジタル広告の未来を変革し、研修プログラムの実施や人材と各ブランドの接点を構築することで、次世代のために道を切り開きました。タラトゥータ氏は、今年度のアントレプレナーの全員が有する、大志をもって行動を起こし、目標に向かって邁進する精神を示す完璧な例です。私は、各国のEOY代表者の方々全員が引き続きどのように、より良い未来を構築するディスラプションを加速させていくのか、この目で見ていくことを今から楽しみにしています」
EY Entrepreneur of The Year Japan Leader 武藤 太一(むとう たいち)のコメント:
「これまでEYでは、タラトゥータ氏のような多くの素晴らしいアントレプレナーを表彰してきました。日本においても、世界に羽ばたくアントレプレナーの発掘・発展に努めています。この取り組みに、多大なご尽力をいただいたクオンタムリープ株式会社の代表取締役会長であり、ファウンダーの出井伸之氏が、2022年6月2日にご逝去されました。出井氏は2014年~2019年までEY Entrepreneur Of The Year Japanの日本代表選考委員長を、また2015年にはEY World Entrepreneur Of The Yearの選考委員も務められ、アントレプレナー支援に多大なご尽力をいただきました。アントレプレナーの方々へ鋭く厳しくも温かい愛情に満ちあふれた言葉で語りかけ、多くの刺激と新たな視点を提供し、多くのアントレプレナーの成長と発展に多大な影響を与えてこられました。出井氏の惜しみないご支援に心より感謝申し上げます。ご冥福をお祈りすると共に、ここに謹んで哀悼の意を表します」
アレフグループ社創業者兼CEOガストン・タラトゥータ氏について
タラトゥータ氏のジャーニーは、彼がブラジル最大のメディア企業に勤務していた時期に始まりました。当時の主たる職務の一つはブラジルの広告会社を米国の顧客につなげるというものでした。その時、同氏はその後の大きな成功につながるギャップを特定し始めました。それは、多くのデジタルプラットフォームが最高の業績を生み出す国々に過剰にフォーカスする一方、新興市場が有する将来のチャンスを見過ごしていることでした。
2000年代半ばにタラトゥータ氏は独立することを選び、サービスが十分に発達していないマーケットにおいて、デジタルプラットフォームの普及を高めることを目標に、インターネット・メディア・サービス(IMS)社を創設しました。そしてTwitterが中南米において事業展開できるよう同社と提携したのち、彼は、Spotify、Waze、LinkedIn、Snapchatなど他の有名デジタル企業とのパートナーシップ獲得にも成功しました。
その後10年の間に、タラトゥータ氏はIMS社と同様のビジネスモデルを有する企業の買収を開始して、IMS社の核となる基本理念には常に忠実でありながら、新しいマーケットへと事業を拡大させていきました。2021年同氏は、コーポレートブランドとしてアレフグループ社を設立し、新興市場国の広告会社とデジタルプラットフォームをつなげる橋渡しをすると共に、世界のデジタルエコシステムで競争することを目指す企業のために、すべての参加者が公正かつ平等な成功の機会を得られる環境を構築しました。
現在、タラトゥータ氏とアレフグループ社は、市場参入において際限のない障壁に直面する企業や優秀な人材が、世界で最もエキサイティングな業界の1つである広告業界に参入できるようサポートを行うと同時に、デジタル広告業界を誰もがアクセスできる業界とすること、およびデジタル広告サービスが十分発展していないマーケットが世界の利用者を獲得できるようサポートすることにコミットしています。