EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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COVID-19によるパンデミックが発生し、困難を極めた最初の年のことは、誰もが鮮明に覚えていることでしょう。世界各地で突如行われたロックダウン、ワクチン接種開始への期待、そしてその間に生じる不確実性の中で、検査やソーシャルディスタンス(社会的距離)などの行動ルールが人々の安全確保を支えました。医療従事者や医療体制にはかつてないほどの負荷がかかりましたが、関係者の懸命な働きにより、当時の困難な日々は次第に遠い記憶になりつつあります。
あるフォーチュン500企業が、診断検査の最前線で活躍していました。2020年から2021年にかけて、毎週、数百万人規模の患者や学生がCOVID-19検査を必要としていました。さらに同社は、がん、心血管疾患、神経疾患などの検査も継続して担っていました。検査待ち件数が急増し、結果を出すまでの期間を数週間から数日へと大幅に短縮する必要に迫られました。それにより、人々は検査結果を迅速に得て、治療に向けた準備を進めること、あるいは安心感を得て前向きに歩み出し、日常を取り戻すことが可能になります。
こうした危機的状況から、イノベーションが開花しました。このヘルスケア検査企業の経営陣は先進的な考えを持ち、過度な負担がかかる診断検査システムを人工知能(AI)やインテリジェント・オートメーションで改善できる可能性を見いだしたのです。もともと同社はAIを活用していましたが、この危機対応の中でさらに取り組みを加速させました。その結果、事務作業の自動化だけでなく、検体の分析、詳細検査の処理、検査結果の報告手順の簡素化など、AIの活用範囲を広げたいとの考えに至りました。
では、こうしたリーダーたちはどのようにして、しかも迅速に、目標を現実にすることができたのでしょうか?その答えは、優れたパートナーとの協働にありました。同社はEYと、そのエコシステムパートナーであり、AIソリューションを展開・拡張するインテリジェント・オートメーション・プラットフォームを提供するUiPathに支援を求めました。EYは、グローバル規模でUiPathを用いた自動化とAI分野で豊富な経験を持ち、Forrester WaveやIDC MarketScapeなどの業界アナリストによるランキングでは、AI・オートメーションサービス分野のグローバルリーダーとしての評価を継続的に獲得しています。
「COVID-19禍の中、またその後も、当ヘルスケア検査企業と私たちは協働し、AIと自動化による変革を通じて、全社で5,000万米ドル規模のコスト削減を実現できました」と、EYのArtificial Intelligence and Intelligent Automation LeaderであるRicardo Vilanovaは述べています。また、「パンデミックはほぼ過去のものとなっても、AIと自動化の取り組みの過程で導入されたイノベーションによって、今でも同社が業務にかける時間・コスト・労力を削減できています。それらはすべて、医療従事者を支援し、また大切な患者へのサービス提供を効率化するためでもあるのです」と言及しています。