EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、厚生労働省の「モデル就業規則」に副業を原則として認める旨の記載が追加されて以降、副業・兼業を容認する会社が徐々に増えています。
副業・兼業には、会社に雇用される形で行うもの(正社員、パート・アルバイトなど)、自ら起業して事業主として行うもの、コンサルタントとして請負や委任といった形で行うものなど、さまざまな形態があります。
本メルマガでは、会社に雇用されながら他の会社で副業または兼業として仕事を掛け持つことを想定し、副業・兼業のメリットや留意点を紹介します。
厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」によると、以下のメリットや留意点が挙げられています。
【従業員のメリット】
1. 離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、従業員が主体的にキャリアを形成することができる。
2. 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
3. 従業員の所得が増加する。
4. 本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
【会社のメリット】
1. 従業員が社内では得られない知識・スキルを獲得することができる。
2. 従業員の自律性・自主性を促すことができる。
3. 優秀な人材の獲得・流出の防止ができ、競争力が向上する。
4. 従業員が社外から新たな知識・情報を得られることで、事業機会の拡大につながる。
【従業員の留意点】
1. 就業時間が長くなる可能性があるため、従業員自身による就業時間や健康の管理も一定程度必要となる。
2. 職務専念義務、秘密保持義務、競業避止義務を意識する。
3. 自社と副業先の両方に、労務管理に必要な情報提供を自ら行う必要がある。
4. 自社と副業先の両方で社会保険に加入しなければならないケースがあることに留意が必要となる。
5. 2カ所以上から給与を受けるため、副業先から一定の金額を超える給与所得があれば確定申告が必要となる。
【会社の留意点】
1. 副業・兼業に備えて就業規則を確認し変更する。合意書や誓約書を準備する。
2. 自社と副業・兼業先との労働時間を通算した時間外労働を把握する。
3. 労災保険の取扱いを確認・想定しておく。
4. 社会保険上の取扱いを確認しておく。
副業・兼業は従業員、会社、社会の三者にとってメリットがある働き方です。今後、副業・兼業を容認していくことを検討する際、以下サイト等を活用し、事前に精度設計やガイドライン整備を行いましょう。
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