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カナダ政府は2026年の経済移民受入れの枠組みについて、労働市場の需要に対応するため、永住権選抜制度「Express Entry」によって優先的に受け入れるカテゴリーを新たに発表しました。
2026年2月18日に移民・難民・市民権担当大臣であるLena Metlege Diab氏が発表した内容によれば、これは、高度人材の誘致と重要産業の人材不足解消を目的とした改定です。新設されたカテゴリーには、カナダでの就労経験を持つシニア管理職、医師、研究者のほか、輸送関連職種や軍関連専門人材が含まれます。これらのカテゴリーでは、一般枠に比べてポイント閾値が低くなる傾向があり、対象候補者の招待可能性が高まっています。
新カテゴリーは、従来の一般枠では競争力が十分でなかった候補者にとって大きな機会となります。特に、2025年に「雇用オファー(Arranged Employment)」ポイントが廃止されたことで大きく不利となっていた高度人材に対して、永住権取得に向けた明確な道筋が示されました。また、既存のSTEM(科学・技術・工学・数学分野)、人手不足職種、フランス語話者などのカテゴリーも継続されるため、カテゴリー別選抜(ラウンド)の頻度や招待数によって結果が左右される見込みです。カテゴリー特化型選抜が増える一方、一般枠の必要ポイントは引き上がる可能性が高く、一般枠に依存する候補者には影響が及ぶと考えられます。雇用主にとっては、優先分野で就労する外国人材の永住化への道筋が明確になり、採用計画の予測可能性が高まりますが、職務内容や経験の分類について厳格な確認が求められます。
Express Entry候補者は、自身のプロフィールが新カテゴリーの要件を満たすよう更新されているか確認する必要があります。まだプロフィールを提出していない場合は、新カテゴリーに基づく選抜招待の実施に備え、早期の登録が推奨されます。雇用主は、対象となる職種や候補者の職務内容がカテゴリー要件に整合しているかを精査し、必要に応じて手続きや確認プロセスを強化することが重要です。
カテゴリー別選抜招待の頻度、対象カテゴリーごとの招待数、また包括的ランキングシステム(CRS)の将来的な見直しが、候補者の選抜結果に大きく影響します。現時点ではCRSの具体的な変更は発表されていませんが、2025年の雇用オファーポイント廃止に続く調整が行われる可能性があり、今後の動向を注視する必要があります。EYでは、Express Entryの各選抜招待を継続的にモニタリングし、企業および候補者への最適なアドバイスを提供します。
本件に関しては、下記のPDFもご参照ください(英文のみ)。
EY行政書士法人
木島 祥登 パートナー
※所属・役職は記事公開当時のものです
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