EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
3年前から現在に至るまで、業務効率化やデータベースの整備を担当してきました。この間、役割には大きな変化がありました。
3年前はクライアントとの業務において必ずチームリーダーが同席していましたが、現在では1対1でクライアントと直接やり取りする機会が増えました。クライアントとの打ち合わせを通じて要望を読み取り、自動化のアプローチを提案するなど、少しずつ案件をリードできるようになっています。これは、データアナリストとして開発経験を積むことができたこと、そして上司やチームリーダーからのフィードバックのおかげで着実にスキルアップできた結果だと思います。
2024年には、社内の希望者を対象とするExcel VBA講習を企画し、1年を通して60名が参加しました。受講者の中には、講習後にExcel VBA Expertの資格を取得したという声もあり、EYのIT知見を高めるための一翼を担えたことをうれしく感じています。
失敗を恐れずに挑戦できる職場環境のおかげで、この3年間で2度の昇進を経験し、現在ではチームの中心的な存在として業務に携わっています。3年前は2人だったチームメンバーが現在では7人に増え、後輩の模範となるべき立場にあると実感しています。上司やチームリーダーから学んだことを後輩に伝え、チーム全体としてさらに成長していきたいと考えています。
入社以来一貫して、データアナリストとしてExcel VBAやPowerプラットフォームを活用した業務効率化やデータベースの整備を担当し、手動で行っていた業務を自動化するツールを開発してきました。これまでの業務の中で最も印象に残っているのは、初めて手掛けたデータベース整備ツールの作成です。従来はWeb検索、データ取得、Excelへのコピーを手動で行っていた業務をRPAを活用して自動化し、約200時間の工数削減を実現しました。当時、DACという組織が設立されて間もない時期で、いち早く成果を出したいという思いから試行錯誤を重ねて取り組みました。この経験がデータアナリストとしてのキャリアの出発点となり、非常に感慨深いものがあります。
これまでは依頼に応じる形で短期間の案件を請け負ってきましたが、今期からは社内各部署へのコンサルティングから始まるBPRプロジェクトをスタートさせています。ヒアリングを通して自動化の可能性がある業務を割り出し、ツール開発・提供までを一貫して担うもので、約60の案件を3年にわたって手掛ける計画です。DACの存在感を高める上でも重要なプロジェクトですので、しっかりと腰を据えて取り組んでいきます。
この3年間でサポート体制は大きく変化しました。入社1年目には発達障害専門の支援員との面談があり、週2回のショート面談(10分)と2週間に1回の定期面談(30分)が設けられていました。これにより、小さな困りごとも相談しやすい環境が整っていました。入社から3カ月ほどたつと業務に慣れ、相談する機会が減少したため、面談の頻度も徐々に減り、半年後には特別な支援体制が終了しました。
現在は一般社員と同じ体制ですが、EYでは上司やチームリーダーとのコミュニケーションの機会が豊富にあるため、特別な支援がなくても安心して働ける環境だと感じています。具体的には、週2回の進捗ミーティングで業務報告を行い、ミーティング以外でもチャットツールを活用して小さな困りごとも相談できる体制が整っています。
私は障害特性上、通勤に困難を感じることが多いのですが、EYはリモート勤務制度が整っているため体調のコントロールがしやすく、安定的な勤務につながっています。オンライン会議で口頭指示があった場合も、後から録画を見返して確認ができますし、周囲の雑音や寒暖差で集中が途切れることもありません。業務を効率的に進める上でも、リモート勤務の存在には助けられています。
日本の障害者雇用率は上昇していますが、難易度の低い仕事が多く、専門職としてキャリアを築ける仕事はまだ少ないのが現状です。この課題を解決するためには、「障害」を「能力が損なわれている」と捉えるのではなく、「多様な能力がある」と認識することが重要だと思います。DACのメンバー一人ひとりが能力を発揮し、成果を挙げることで「障害の有無にかかわらず誰もが活躍できる」という前例を作ることができます。この前例が広がれば、企業の障害者雇用に対する考え方が変わり、障害を持つ方が専門職としてキャリアを築ける社会が実現できると信じています。次世代が将来に夢を描ける社会を目指し、今後も努力を続けていきたいと思います。
障害を持つ人が活躍するためには、失敗を悪とせず、誰もが安心してチャレンジできる環境が重要だと思います。キャリアアップのためには、障害の有無にかかわらず、時に高いハードルを乗り越える必要があります。挑戦の機会を得ることで成長できる一方、時には思うようにいかないこともあります。
会社においては、障害を持つ人の失敗に対して評価が厳しくなることが多いですが、EYでは上司やチームリーダーが挑戦を支援してくれるため、失敗を恐れずに挑戦し続けられる職場環境が整っています。ご自身の能力を生かして専門性の高いキャリアを積みたいと考えている方には最適な職場ですので、ぜひご検討いただければと思います。
2021年3月に筑波大学大学院修士課程を修了し、就労移行支援事業所に約1年通所しました。Diverse Abilities Center(以下DAC)の一期生募集の求人を見つけたことがきっかけで応募し採用され、2022年6月からデータチームで働いています。
大学院では環境分野を専攻し、特に水文学を研究していました。具体的には、気象衛星ひまわり8号からのデータを用いた、霞ヶ浦の水面温度推定の研究を行っていました。研究には非常にやりがいがありましたが、研究に没頭するあまり体調管理を怠り、大学院1年生の頃、障害を発症してしまったのです。そこで改めてこれからの人生を考え直し、ワークライフバランスの取れる障害者雇用で働くことを視野に入れるようになりました。
就労移行支援事業所で1年ほどいろいろな求人を見ていましたが、障がい者枠では簡単な業務を、不安定な雇用形態で行う、という仕事がほとんどでした。そのような中で、EYでは高いスキルが求められる仕事を障害者に任せるという部分に、強く惹かれました。「今まで学んだことが無駄にならない」と感じられたからです。
また、EYのパーパス(存在意義)である「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」が心にヒットした、という点も挙げられます。私は高校1年生の頃からどのように社会をより良いものにできるか、ということを考えて生きてきました。例えば学生時代には、プログラミングの本があまりに高額で手が出せず、「他にも同じ境遇の人がいるのではないか?」と思い至ったことから、業界最安値の専門書を出版しました。「お金がないとプログラミングが学べない環境を変えたい」という気持ちで、100ページ超の電子書籍を80円で販売したところ、楽天ブックスの部門別デイリー売り上げ2位にランクインされたのです。利益は無くても、多くの方にプログラミングの面白さを知ってもらえたのではないかと感じ、大きな充実感を得ることができました。
Building a better working worldを掲げるEYでなら、これまで取り組んできた「社会問題の解決」を続けていくことができ、自分のためにも、会社のためにも、社会のためにもなると考えたこと、「これまでの道とEYでの道が重なっている」と思えたことが、入社の決め手になりました。
データアナリストとして、Excel VBAやRPAを用いたプログラムによる業務効率化や、データベースの整備を担当しています。現在は、顧客満足度アンケート集計業務の自動化プログラムや、社内研修システム上での受講状況確認を可能にするためのプログラムなどを作成しています。
業務に当たって心がけているのは、社内の誰でもアクセスできる環境でのプログラム開発です。よりプログラミングに特化したソフトウエアの使用も可能ではありますが、引き継ぎや社内共有を考慮すると、プログラマーしか使えないような成果物は好ましくありません。そうした理由で、主にExcelベースでの開発を行っています。
いつでも上司に相談できたり、発達障害専門の支援員と定期的に面談できたりといった支援体制が、非常に充実している点です。これだけサポート体制が手厚い企業は大変珍しいと思います。
フルリモート勤務ですので、入社前には「コミュニケーションが希薄になるのではないか?」と考えていましたが、共有ミーティングや勉強会、対面でのランチミーティングなどが定期的に開催されるため、活発なコミュニケーションを取ることができています。また、EYと共同でDACを発足した株式会社Kaienの支援員との面談では、体調面や仕事面のちょっとした悩みも気軽に相談できます。面談の頻度が高いおかげで、悩みが大きくなる前に小出しにして相談できますし、支援員は企業での管理職経験もあるベテランですので、的確なアドバイスをくださり、安心感につながっています。
障害者の特性や困りごとは一人一人違いますが、DACでは無理なく、長く働ける環境を整えていただいていると感じています。
EYの魅力はたくさんありますが、中心にあるのは「社員を大事にする」文化だと思います。フルリモート勤務やフレックスタイム制といった、柔軟な働き方を支援する制度が導入されている点や、EY Badgesを始めとする充実した学習コンテンツを無料で受講できる点も、この「社員を大事にする文化」に根差しているのではないでしょうか。身近な例で言えば、上司をはじめポジションの高い方々も優しくフランクに接してくださるので、安心して働くことができています。
またEYは、利益を重視するだけでなく、ソーシャルエクイティ(公平性の実現)など、さまざまな社会問題の解決に取り組んでいる企業でもあります。そのため、メンバーの皆さんがBuilding a better working worldの理念を持って生き生きと働いていますし、そういった方々と一緒に働けることをとてもうれしく感じています。
私のパーパスは「障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく活躍できる社会を目指す」ことです。日本の障害者雇用では単純作業が多く、専門的なキャリアを築けるような仕事はほとんどありません。DACの活躍を通じて、「障害を持った方が専門的なキャリアを築ける」ということが当たり前な社会を目指したいと考えています。
パーパスともつながっていますが、DAC一丸となって業務効率化を進め、社外ニュースとして発信できるくらい大きな実績を作っていきたいと考えています。それができれば、さまざまな企業がEYの取り組みに関心を持ち、障害者雇用への考え方が変わっていくと思います。EYの考えに賛同した企業の中にも、DACのような組織が作られるかもしれません。私たちが前例を作ることによって、より良い社会を目指すことができると思っています。
現在のデータチームは3人のメンバーから成る小さなチームですが、DAC二期生の入社を受けて、これまでにデータサイエンスの経験がない人にもスキルを伝達し、よりITに特化した組織に進化させていきたいと考えています。
入社前は、EYのようなグローバルな組織には、システムによる業務効率化の余地などないのではないか、と想像しましたが、実際には社内から多くの支援要請があります。それであれば、日本企業の過半数を占める中小企業には、もっとニーズがあるのではないかと考えています。ですから、将来的には社外からの支援要請にも対応できるチームに成長し、より広い社会での問題解決に貢献したいと思います。
私は1年ほど就職活動を続けていました。就活がうまくいかず結果が出ないと、自信を無くして志望度の低い企業を受けてしまいがちです。そんな時ほど、本当は何を仕事にしたいのか、ということをいま一度振り返り、「妥協しない勇気」を持つ必要があると思います。一度企業に就職すれば、人生のほとんどの時間は仕事をして生きていきます。つまり、「どんな仕事をするのか」が「どう生きるのか」につながっていくということです。就活を通して立ち止まってしまった時は、自分はどう生きるのか、どう社会に貢献したいのか、を思い出して、企業を選んでみてほしいと思います。
それがもしEYなら幸いですし、皆さんと一緒に働けることを、心から楽しみにしています。