メンバーからのメッセージ



メンバーからのメッセージ T.I - EY Japan株式会社 採用情報
DAC(Diverse Abilities Center)所属|2022年入社

今までのご経歴と、現在の仕事内容について教えてください

2021年3月に筑波大学大学院(修士課程)を修了しました。大学院では環境分野、特に水文学を研究し、気象衛星ひまわり8号のデータを用いた霞ヶ浦の水面温度推定に取り組みました。研究成果が国際誌に掲載された経験は、仮説を立てて検証し、結果を再現可能な形でまとめる力につながっています※1

在学中に体調を崩し、障害の診断を受けたことをきっかけに、「どんな環境なら強みを生かして働き続けられるか」を具体的に考えるようになりました。就労移行支援事業所では、生活リズムの整え方や働き方の工夫を学びながら、長期的に専門性を磨いて貢献できる道を探しました。そうした中でDACの一期生募集を知り、「障害の有無にかかわらず専門職として力を発揮できる」環境に挑戦したいと思い応募しました。

現在はデータアナリストとして、社内業務の可視化・標準化を行い、定型作業の自動化、データ整備、ダッシュボード作成、アンケート運用の効率化などを担当しています※2。今期からは、依頼に応じてツールを作るだけでなく、ヒアリングから課題整理、設計・実装、マニュアル整備、運用定着までを一気通貫で支援する業務改革(BPR)プロジェクトの推進を中心に担当しています。現場の業務を丁寧に理解し、運用まで見据えて仕組みを設計することを大切にしています。


仕事でやりがいを感じる瞬間は?

業務改善が運用として定着し、クライアントから感謝の言葉をいただけたときに、最もやりがいを感じます。

私が大切にしているのは「要求されたモノを作って終わり」にしないことです。システム開発は一般的に「依頼されたモノを実装する」役割に見られがちですが、私たちのチームの価値はむしろその前段である「何のために」「どこを変えると効果が最大化するのか」をクライアントと一緒に考え、答えを共創しながら設計できる点にあると考えています。業務側の目線に立って論点を整理し、最適な解に導く「コンサルタントに近い立場」で開発に関われることにも、強いやりがいを感じています。

特に社内向けの開発では、現場の業務に密着しているからこそ「こう変えたらもっと良くなる」という気づきが多く、改善余地が豊富でその分難しさもありますが、面白い領域でもあります。加えて、社内向けだからこそ成果が近い距離で可視化され、反応がダイレクトに返ってくるのも特徴です。評価が良ければ「別チームにも展開しよう」「共通フォーマットにして横展開しよう」と改善の波が波及し、標準化されていく側面に社内開発の醍醐味(だいごみ)があると思っております。

具体例として、Finance部門で毎月行われていた経費レポート配信の業務改善があります。以前は、各チーム向けにExcelで集計・明細を含むレポートファイルを個別作成し、メールで配布する運用で、手間とミスのリスクが構造的に発生していました。そこで私は、業務の目的と運用負荷を整理した上で、BIツールのダッシュボード化とアクセス制御を活用し、グループ単位で参照範囲を管理できる形に再設計しました。結果として、クライアント側は全体データの更新に集中でき、個別ファイル作成・配信の作業が不要になりました。

この取り組みが評価され、同様の課題を抱えていたTax部門にも展開し、さらに汎用(はんよう)化したフォーマットとして他部門でも活用しやすい形に整備しました。私は、このように「改善が一部署にとどまらず、標準化されて横展開されていく」プロセスに強い面白さを感じています。

こうした経験を積めるのは、部門間の連携が強く、良い取り組みを横展開していく文化があるEYの環境だからこそだと思います。入社してまだ数年ですが、短期間で大きく成長できた実感があります。そして、その成長は自分ひとりで成し得たものではなく、上司やチームメンバー、クライアントの方々の協力があって初めて成立したものです。だからこそ私は、期待に応え続けるために、業務理解と改善提案力、そして「使い続けられる仕組み」を作る実装力の両方を磨き、より大きな価値を返していきたいと考えています。


EYの魅力的なカルチャーを教えてください

EYの魅力は、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」というパーパス(存在意義)を掲げるだけでなく、日々の業務や制度の中でそれが実感できる点だと思います。DACの取り組みは対外的にも評価され、在日英国商業会議所主催のBritish Business Award2022でDE&I部門賞を受賞しました。また、統合報告書でもDACの立ち上げが紹介され、長期的価値の文脈の中で位置づけられています※3

私自身、この「理念が現場で形になっている」ことを最も感じる場面が、DACの在り方そのものです。DACはEY Japanの全社的な取り組みとして、特例子会社ではなくEY Japan内に組成し支援体制を構築している点が特徴で、障がい者雇用をCRではなく企業価値を高めるための価値創造のプロセスとして捉えています。つまり、「配慮の枠」にとどめるのではなく、専門性で成果を出し、組織の成長に貢献することを前提に設計されている取り組みだと理解しています。

そして、その考え方は結果にも表れていて2025年にかけてDACメンバーは40名を超え、正社員登録人数も25名となりました。さらに各チームが社内外の案件に広く関わることで、3,000時間を超える業務自動化や4,000万円を超える外注費削減に寄与するなど、従来の障がい者雇用とは異なる価値創出につながっています(※4 EY Japan 統合報告書 2025)。

こうした実績が「障害の有無にかかわらず、成果で評価され、キャリアを築ける」ことの説得力になっていると感じます。

さらに、日々の業務の中でも挑戦の機会が回ってくる風土を強く感じます。上司やチームリーダーが、うまくいかなかった点も次に生かす前提で振り返りを行い、任せる範囲を少しずつ広げてくれるため、成長のステップを踏みやすい環境です。実際に、業務改善の相談をきっかけに社内向けのスキル研修の機会を作ってもらったこともあり※2、個人の挑戦が組織全体の学びに広がっていく実感がありました。理念と実務がつながっているところに、EYらしさがあると思います。


今後挑戦したいことや目標は?

今後は、開発だけで完結するのではなく、課題整理や提案の領域まで担えるようになりたいです。打ち合わせの場で要望を整理し、業務全体を俯瞰(ふかん)した上で自動化の選択肢を提示し、案件をリードする比重を高めたいと考えています。
また、BPRプロジェクトを通じて、ヒアリングから業務の可視化、ツール提供、マニュアル整備、運用定着、必要に応じた横展開までを一貫して支援し、社内の生産性向上により大きく貢献したいです。

さらに、チームとして大切にしたいのは、DACの強みである「ニューロダイバーシティ人材の多様なバックボーン」を価値創出につなげていくことです。捉え方や得意分野が異なるメンバーが集まっているからこそ、難題にもチームで論点を出し合い、答えを探せます。遠慮せずにアイデアを出し合い、互いをリスペクトしながら磨いていく、その積み重ねが品質と提案力を底上げし、社内のクライアントからの評価や信頼につながり今のDACの成長を支えていると感じています。
また、挑戦を後押ししてくれる環境のおかげで、私自身は入社後3年間で2度の昇進を経験し、現在はチームの中心的な立場として業務に携わっています。チームも拡大し、後輩の相談に乗ったり、成果物の品質を担保したりする役割が増えました。今後は、AIも含めて技術や進め方を学び、ナレッジとして共有し合うことで、チームとして対応できる範囲と品質をさらに高めていきたいです。

そして最終的には、DACのメンバーが専門性を磨き成果を積み重ねることで、「障害の有無にかかわらず、専門職としてキャリアを築ける」前例を増やし、ニューロダイバーシティ人材の活躍が当たり前になる社会に近づけたいと考えています。


Y.I Diverse Abilities Center(DAC)

転職者へのメッセージ

転職を考えるとき、「自分の強みを生かせるか」「成長の機会があるか」「長くキャリアを積めるか」は多くの方が気にされるポイントだと思います。EYには、多様な強みを尊重しながら専門性を磨き、挑戦を積み重ねていける土台があります。

私自身、障害の診断がある当事者として働く中で強く感じるのは、必要な配慮や働き方の工夫を前提にしながらも、任される仕事の中身や期待値は「プロフェッショナルとして成果を出すこと」に置かれている点です。困りごとがあれば個別に調整しつつ、強みを生かせる役割を任せてもらえるので、キャリアを積み上げていく実感があります。

仕事の進め方についても、任せ方が段階的で、フィードバックを通じて次の打ち手が明確になります。うまくいかなかった点があっても、それを材料に改善し、次につなげる文化があるため、挑戦が「経験」として積み上がっていく感覚があります。

もし「専門性で価値を出したい」「業務改善やデータ活用のように成果が形として残る仕事に携わりたい」「多様な人と協働しながら自分のキャリアを広げたい」と考えている方がいれば、EYはその思いを実現できる環境だと思います。




備考(参考資料・出典)

本記事の作成にあたり、事実確認のため以下の資料を参照しました。

※1 これまでの研究実績

DACメンバーの大学院での研究内容が、国際論文誌「Hydrological Sciences Journal」に掲載されました
Hydrological Sciences Journal Volume 68, 2023 - Issue 7
Pages 1033-1049
Michiaki Sugita & Tomotaka Inagaki
How useful are the lake surface temperature estimates from a geostationary satellite (Himawari-8) to detect seasonal and diurnal changes?: Hydrological Sciences Journal: Vol 68, No 7 (tandfonline.com)


※2 過去の業務実績の紹介

依頼使用ツール​年間工数削減時間​
企業データ自動取得​UiPath​200hr​
Finance Cost Report​Power BI​420hr​
Talent - 協会CPE研修未受講者チェック​Excel VBA, UiPath​150hr​

Excel VBAについては、全8回の研修・研修資料・解説書(250ページ)も作成しており、業務効率化案件の受注だけでなく、CBSメンバーの教育プログラムの提供を行った(FY24にMarketsメンバー約50名に対して開催済み)


※3 EYの魅力的なカルチャーについて

EYにおけるDE&Iの価値観はクライアント、メンバー、社会のために長期的価値を創造するという、私たちのビジネス戦略と目指すべき姿の中核を成すものです。(エクイティ(公正)の実現に向けてから引用)

EYではDE&I領域における取り組みにおいては世界からも高い評価をいただいています。
Diverse Abilities Centerの活動が評価され、在日英国商業会議所のBritish Business Award 2022の中にあるDE&I(Diversity Equity and Inclusion)部門で最優秀賞を獲得しました。
(
EY Japan、在日英国商業会議所主催 「ブリティッシュ・ビジネス・アワード」でDE&I部門賞を受賞)

EYは社会全体に、DE&Iを推進し、エクイティ(公正)の実現に向けて
社会が変わるように、Social Equity Campaign等(
エクイティ(公正)の実現に向けて)を行っています。稲垣もこのキャンペーンに参加し、「障がい者雇用」の問題の解決に向けて、動画メッセージを出させていただいております。

EYで働いていて常に感じることは、EYがDACの取り組みに非常に注力していただいていること、そして「ニューロダイバーシティ人材の雇用や就労状況」の問題の解決に向けて本気で取り組んでいることです。一番印象に残ったのが、年次統合報告書の概要図でDACが一番初めに取り上げられていたことでした。

最新のEY Japan 統合報告書 2025においても、DACの実績が一番始めに記載してあります。

またEYではDACの紹介動画を制作し、YouTubeに公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=a9EMlrqfMAU

(EY Japan、長期的価値(LTV)ビジョンに基づく自社取り組みの23年度実績を発表)




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