EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
インド税関(以下、「CBIC」)は、貿易協定に基づく原産地規則に係る関税規則「Customs (Administration of Rules of Origin under Trade Agreement)Rules, 2020 (以下、「CAROTAR 2020」)」が、2020年9月21日に施行されることを発表しました。
CAROTAR 2020は、自由貿易協定(以下、「FTA」)などの貿易協定を締結している国々からの輸入に対し、特恵税率が不正に適用される事態を防ぐことを目的に制定されたもので、輸入貨物にFTAを適用したい輸入者に対して、これまで以上の義務を課す内容になります。
CAROTAR 2020の主な内容は以下の通りです。
原産地証明書の内容に不備が認められる場合には、税関職員の判断で特恵税率の適用を否認することができる
上記内容から、今後は輸入貨物の原産資格に関する詳細情報をインド輸入者側で保持していない場合、特恵税率での輸入が停止または否認されるリスクがあります。したがって、FTAを利用してインドに輸入している企業は、早急に現行のFTA輸入体制を見直し、当該新規則に即した輸入手順を導入し、特恵税率での輸入が否認されないよう対応を進めることが推奨されます。