EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
特約条項付負債の流動又は非流動としての分類は、企業の財政状態、ひいては企業の財務指標の表示に大きな影響を与える可能性があります。国際会計基準審議会はこれを受け、企業が特約条項付負債を流動又は非流動に分類する方法に関するステークホルダーの懸念に対応することに加え、企業が特約条項付負債について提供する情報を改善することを目的として、2020年および2022年にIAS第1号「財務諸表の表示」の修正を公表しました。この修正は、2024年1月1日以降に開始する事業年度から適用され、早期適用が認められています。
特約条項付負債の分類に関する要求事項
負債を流動又は非流動として分類するための既存の要求事項では、特に企業が報告期間後少なくとも12カ月間、負債の決済を延期する無条件の権利を持っていない場合、流動負債に分類されます。
2024年にIAS第1号に2つの修正が導入されたことで、負債を非流動として分類するには、企業は報告期間後少なくとも12カ月間、負債の決済を延期する権利を有しなければなりません。この権利には実質があり、かつ報告期間末日に存在しなければならず、負債の分類は、企業がこの権利を行使する可能性を考慮しません。 企業が報告期間末日又はそれ以前に特約条項を順守する必要がある場合、これらの特約条項は、報告期間末日時点の権利の有無に影響を与えます。