EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
EYでは、プランニング、リスク管理、システムのオートメーション、コンプライアンス、当局との税務論争におけるサポートなど税のライフサイクル全般にわたり、間接税導入のサポートを行っています。貴社の事業目標の達成を支援します。
続きを読む
デジタル化の進展
ノエ: 欧州ではVATの申告のデジタル化が進んでおり、取引ごとにリアルタイムで情報を「E-インボイス」や「E-レポーティング」として提出することが義務化されています。この電子化により、税務当局はVAT取引を可視化し、税務調査を効率化することにより、VATの徴税を向上させる狙いがあります。
岡田: 特に、2020年の未徴収VAT額は約990億ユーロに達しており、徴税額を上げることは欧州における深刻な課題です。デジタル化はこの課題を解決するための重要な手段です。
コンプライアンスの重要性
古市: VATは日本の消費税に似ていますが、当局の厳しさは日本とは比べ物になりません。正しい情報が載った請求書がないと、顧客側で還付が受けられないなど、誤った請求書の発行や不正確な情報の送付は、顧客との関係にも影響を及ぼします。
岡田: この電子化は日本のデジタルインボイスのような「オプション」ではなく義務であり、電子化ができないと請求書が発行できないため、事業継続に直接影響します。