EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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1. 2026年コーポレートガバナンス・コード改訂のポイント
2026年7月21日、金融庁および東京証券取引所はコーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)を確定・公表し、同日施行しました。「成長投資の促進に向けた」今回の改訂では、取締役会が成長の道筋を構築し、設備・研究開発・人的資本・知的財産等への成長投資や事業ポートフォリオの見直しを含む経営資源の配分について、何を実行するのかを説明し、その適切性を不断に検証することが新たに求められました。従来求められてきた資本コストを踏まえた資本政策や収益力・資本効率の目標を、成長投資と経営資源の配分の実行・検証にまで結び付けた改訂といえます。
これを踏まえると、報酬委員会が単年度の業績連動報酬や株式報酬の水準を確認するだけでは不十分です。成長の道筋、資本政策、成長投資、事業ポートフォリオ、人的資本、リスクテイクの方針を、役員報酬制度にどう反映するかが論点になります。
本稿ではこのような背景を踏まえ、役員報酬制度の見直しポイントを、以下の5つの観点から解説します。
- KPI設計
- STI(Short-Term Incentive:短期インセンティブ)
- LTI(Long-Term Incentive:長期インセンティブ)
- 米国実務を基にした事例
- 報酬委員会の運営