EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
公認会計士 鯵坂雄二郎
公認会計士 中村 崇
【ポイント】
税効果会計とは、会計上の利益に見合った税金費用が計上されるように、『企業会計』と『税務会計』の違い(ズレ)を調整し、適切に期間配分する手続きをいいます。
税効果会計とは『企業会計』と『税務会計』の違い(ズレ)を調整し、税金費用を適切に期間配分する手続きをいいます。
詳細な解説は以降で順を追って行いますが、まず、ある会社が『企業会計』においてこの税効果会計を、適用しない場合・適用した場合を、それぞれP/Lの数値イメージで示すと次のようになります。
P/Lのイメージ
【ポイント】
会計にはいくつかの種類がありますが、それぞれ目的が異なるため違いが生じます。
会計にはいくつかの種類があり、税効果会計とは『企業会計』と『税務会計』の違い(ズレ)を調整し、税金費用を適切に期間配分する手続きである、と上述しましたが、そもそも『企業会計』と『税務会計』になぜ違いが生じるのかというと、それはそれぞれの会計の目的が異なるためです。
【ポイント】
『企業会計』と『税務会計』は目的が異なるため、
に違いがありますが、『企業会計』と『税務会計』はそれぞれ切り離されて全く別個に存在しているわけではありません。
具体的には、『企業会計』の利益に、『企業会計』と『税務会計』の違いを調整・解消することで、課税所得(『税務会計』の利益)は計算されます。
(課税所得(『税務会計』の利益)の計算はこのように「益金 - 損金」ではありません。ただし、『企業会計』の利益に加算(プラス)・減算(マイナス)を行うことで、収益が益金、費用が損金に調整されたと言え(「収益 → 益金」、「費用 → 損金」)、結果として同じ計算結果になります。)
税効果会計① 実務で重要な理由
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わかりやすい解説シリーズ「税効果」