拡張型AIがどのようにプロセス改善を推進し、人材を強化するのか

拡張型AIがどのようにプロセス改善を推進し、人材を強化するのか


EYはUiPathとのアライアンスにより、企業が自動化を活用して業務プロセスを最適化し、競争力を維持するための支援をしています。


要点
  • 業務改善は、企業の成長に不可欠である。AIや先端テクノロジーを活用して業務を効率化し、生産性を高め、コストを効果的に削減する。
  • AIは、自動車業界などの産業を変革している。ワークフローの最適化やKPIの改善、車両在庫日数の削減などを通じて、数値で可視化できる大きな成果を生み出している。
  • エコシステム型アプローチにより、チームの力を引き出し、テクノロジーをシームレスに統合し、急速に進化するデジタル環境において企業が直面している複雑な課題に対応できる。



EY Japanの視点

近年、さまざまな業務プロセスにおいて、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation、以下RPA)に代表される業務効率化のためのテクノロジーに加え、AIの活用が必須という受け止め方がマーケットの主流となっています。

一方、AIやRPAを手段として具体的に何を達成するのかという認識が、必ずしも社内で統一されていない状況も散見されます。RPAの黎明(れいめい)期においても同様の傾向が見られました。AIやデジタルテクノロジーの活用において、旧来の業務を維持したまま、「点」の自動化やAI化のみで効果を享受できるケースはほとんど見られないと言っても過言ではありません。

本事例のように、自動化・自律化のテクノロジーの活用効果を最大化するために、目指す成果を明確にし、システム刷新にとどまらず、業務やオペレーションの再構築と新プロセスの定着化に向け、EYはクライアントを強力にご支援します。


EY Japanの窓口

金子 直弘
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 デジタル・エンジニアリング パートナー



デジタルファースト時代である今日において、企業は変革するか、取り残されるかというかつてない岐路に立たされています。経営者の61%が大規模な変革を戦略の中核に位置付ける中、時代遅れで非効率なプロセスは、事業の停滞にとどまらず、コスト増加や生産性低下、リスク拡大にもつながります。解決の糸口は、業務プロセスの変革にあるのです。自動化やAI、データに基づく高度な意思決定を組み合わせ、大胆かつターゲットを絞った抜本的改革を行うことで、新たな成長と効率化のチャンスが広がります。

定期的な評価を行うことで、変革のタイミングを見極めることができます。よく見られる兆候には、コストの増加や非効率、新テクノロジーの導入遅延、生産性の低下、顧客満足度の低下などがあります。こうした評価により、企業は新たな課題に先手を打って対応できるようになります。

業務プロセスの変革は、単に非効率を解消することだけが目的ではありません。根本的な課題に向き合い、長期的な成長を支える持続可能な基礎を築くことが重要です。そうするためには、企業は次の4つの重要な成果に焦点を当てる必要があります。

変革の実現には、組織の仕組みの再設計から

エコシステム型アプローチを適用することで、業務プロセス変革の複雑さを簡素化することができます。自社に最適なのはどのベンダーやテクノロジーなのかを判断する必要はありません。EYが構築するエコシステムは、必要な機能、テクノロジー、ステークホルダーで構成されています。EYのチームは、UiPathのような業界リーダーの先進ツールを統合し、既存のシステムやベンダーとシームレスに連携します。このアプローチにより、効率的で価値創出につながる業務プロセス変革を実現することができます。

業務プロセス変革のケーススタディ

自動車業界のある大手クライアント企業では、エコシステム型アプローチによって主要KPI(重要業績評価指標)を大きく改善することに成功しました。AIに基づくインサイトとUiPathのプラットフォームを組み合わせ、EYのチームはクライアントの販売プロセス全体を分析し、車両在庫日数に影響を与える重要な要因を特定しました。その結果は顕著でした。

  • 営業フォローアップ率が3%から100%に向上
  • 商談成立までにかかる時間が、数時間からわずか6分に短縮
  • 車両在庫日数が全体で15%短縮

「すぐ使える」だけのプロセス改善ではない

人の「能力拡張」が、こうした変革において重要な役割を果たします。単に従業員を置き換えるのではなく、AIや自動化を日常業務に統合することで、人の能力を強化します。AIによる能力拡張により、従業員がより正しく意思決定を行い、もっと効率的に働き、成果につながる付加価値の高い業務に集中できるようになります。反復作業を減らし、プロセスを改善することで、AIによる人の能力拡張がビジネスを大きく効率化します。

自動化は従業員が力を発揮できるよう支援し、人を代替するものではない

現在の働き手は、「テクノロジーは仕事の質向上にどう役立つのか?」と考えるようになっています。自動化は生産性向上ツールとして受け入れられており、仕事の満足度やエンゲージメントを高めています。定型的な業務を自動化することで、企業は従業員がより複雑で価値を生み出す業務に集中できるようにし、全体の生産性を向上させます。この変革は優秀な人材獲得の源泉にもなります。業務の自動化や人の能力拡張に力を入れる企業は、先進的で従業員を重視する企業として評価されるからです。

エコシステム内での連携がビジネス変革を成功に導く

AIや自動化を統合した一体的なエコシステムを構築するテクノロジーリーダーと緊密に連携することで、企業は複雑な取り組みを効率化し、シームレスな移行を実現できます。高いパフォーマンスを発揮するエコシステムは大きな価値をもたらし、それらを導入した企業は、未導入企業と比べて2倍以上の増収を達成しています。さらに、エコシステムを活用する企業は他の企業と比較して1.5倍以上のコスト削減を実現し、競争が激しい市場で成功するための強固な基盤を築いています。

テクノロジーの連携で成果を最大化する

この事例が示すように、エコシステム型アプローチではさまざまなテクノロジーを効率的に組み合わせ、複雑な課題に対処することが可能です。多様なシステムや機能を統合・連携させることにより、拡張性に優れた堅固なソリューションを実現できます。こうした協働と連携の原則は、業界を問わず、他の企業でも同様の成果をもたらす可能性があります。


サマリー

変化の速いデジタル環境の中、企業は競争力を維持するために業務プロセスを変革しなければなりません。この変革は単にシステムを更新するだけでなく、組織全体のオペレーションを刷新することが求められます。

複数のテクノロジーや意思決定者、そして既存のインフラを統合するエコシステム型アプローチが変革を推進します。UiPathのような業界リーダーは、AIを活用して自動車業界などのセクターを変革し、営業フォローアップや車両在庫日数の削減といったKPIを改善しています。AIによる能力拡張が従業員の能力を高め、生産性向上につながります。

多様な能力を結集するエコシステムは、課題への対応と拡張可能なソリューションを実現するための強固な枠組みを提供し、変革の時代において企業が成長することを支援します。



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