IFRS Developments:超インフレの経済(2024年5月版)

会計基準の適用にあたっては、貨幣価値(単位)が一定であることを前提としておりますが、インフレ率が無視できなくなると、様々な問題が生じます。

企業は、超インフレの存在が確認された期間の期首からIAS第29号を適用することが求められます。

IAS第29号は、経済が超インフレとみなされる絶対的なインフレ率を定めているのではなく、超インフレの存在を示す強力な指標とみなされる国の経済環境の様々な特性について検討しています。

本文書では、2024年6月30日時点において、IFRSの目的に照らして超インフレであると考えられる国のインフレ・データと現在超インフレではないものの監視すべき国について要約しています。

IMFのWEO報告では、イエメンは2022年12月時点と2023年12月時点の3年間の累積インフレ率はそれぞれ110%と47%であるとされました。また、12ヶ月のインフレ率の予測は、2024年と2025年にそれぞれ20%及び15%が予想されています。したがって、2024年6月30日までに超インフレではなくなることが考えられますが、引き続き注視すべきであります。

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 

Hyperinflationary economies (Updated May 2024)



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