EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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EYは保険会社と協働し、テクノロジー・トランスフォーメーション・プログラムやデジタルツールの採用に取り組んでいます。概念から導入に至るまで、パフォーマンスを最適化し効率性や品質を高める戦略を貴社と共に策定します。
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2. ガバナンス、データ、統制の高度化
当面の議題ではサイバーセキュリティが大きな比重を占める一方で、今回の調査が明確に示すのは、保険会社にとってガバナンスと統制が依然として重要な優先課題であることです。この傾向は、AIガバナンスの仕組みを一層成熟させる必要性も相まってさらに強まっています。規制当局の監視が変化し、規制要件も地域ごとに分化する中、CROは、AIによって新たに生じる多様なリスクに対し、リスクフレームワークや内部統制、責任体制が、十分に対応できることを示すよう求められています。
こうした基盤の高度化は、まずガバナンスから始まります。先進テクノロジーの導入が加速する中、CROは、ガバナンス体制やリスクフレームワークの刷新を進めています。具体的には、統制体系や標準の見直し、責任の明確化、統制の自動化、さらにはAIを活用したテスト、モニタリング、例外検知への投資などです。これには、急速に変化するリスク環境に対応したサードパーティリスク管理の新たな手法も含まれます。統制関連の定量的な重要業績評価指標(KPI)や重要リスク指標(KRI)が一般化しつつあり、取締役会や経営幹部はリアルタイムのリスクインサイトに自らアクセスし、指標に基づく監督を行えるようになっています。
データは極めて重要な要素です。AI導入や、よりリアルタイム性の高いリスクインサイトの実現を阻む最大の要因は、依然として、分断したレガシー環境や不十分なデータ品質です。これに対応するため、先進的な企業では、重要なリスクデータや規制データについて、明確なデータリネージやメタデータ、唯一の信頼できる情報源(SSoT)を備えたリスクデータハブを構築しています。データ集約の自動化と、レガシーシステムからのデータ供給の合理化を進めることで、業務上の摩擦を低減し、即応性を高めています。
まだ成熟途上ながら重要性が高まっている領域がデジタル資産です。暗号資産やトークン化資産、ステーブルコインへのエクスポージャーについて、多くの保険会社は明確なリスクポジションをまだ確立できていません。この状況はCROが早期に主導的役割を果たす機会を生んでいます。デジタル資産をめぐる動きが拡大する前に、エクスポージャー上限の設定、ポリシーの更新、統制や第三者デューデリジェンスの組み込みを進める好機なのです。
最終的には、ガバナンスの強化やデータ基盤の刷新、新たなリスク領域に向けて積極的な対応を進めるCROこそが、複雑化する環境においても最も優位な立場を確保し、スケーラブルな統制の整備、規制当局からの信頼確保、リアルタイムなリスクインサイトの提供を実現できるようになります。