EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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新規株式公開(IPO)を成功させるには、上場日の前後の集中的なプランニングと取り組みが必要です。企業の上場を支援してきた長年の経験から、記念すべき日とその後に備えるサポートを提供します。
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2021年第1四半期のIPOはSPACによるものが中心となったものの、第2四半期は、金融システムの潤沢な流動性や株式市場の世界的な好調など多数の要因に支えられ、従来型のIPOが再び盛り返しを見せました。
IPO市場が世界的に活況を呈していることは、世界経済の回復が本格化している兆しと考えられますが、回復のペースは市場によって異なります。
ユニコーン企業やSPACをはじめ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下でもすでにレジリエンス(回復力)を示しているセクターの企業など、2021年中に10億米ドルを超える安定的なIPOパイプラインが期待されています。一方で、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響が長引き、従来型の小売業や旅行、観光、ホスピタリティなど、ロックダウンの影響が最も大きかったセクターの企業は引き続きその影響を受けるため、2021年下半期は厳しい状況になるかもしれません。こうしたセクターの回復なしに、世界経済が全面的な回復に向かうことはないでしょう。
2021年中の上場を目指す企業は、環境・社会・ガバナンス(ESG)戦略を確実に実施しながら、バリュエーションを現実的に捉えて十分な上場準備を行うことが求められます。