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著名なBOIの税恩典があるが、法人税率15%を下回る場合は注意
タイの法人税率は20%ですが、著名なBoard of Investment(以下、BOI)によるインセンティブ制度があり、最長13年間の法人税免除(業種および条件による)などの税制上の恩典や、技術者・専門家の入国・就労許可など税制以外の恩典を付与されることから、より低い実効税率を享受することができます。
BOIは高度なテクノロジーをはじめ、各産業の重要性・業種に基づいて税恩典を分類しており、投資優遇の対象となる産業セクターに所属する製造会社などは、BOIによる税恩典を受けています。その場合、パッケージやBOI申請法人の活動内容によって内容や期間が異なるものの、法人税の減免といった恩典が付与されているので、それら企業の税負担率は、15%を下回る可能性があります。しかし、QDMTTおよびPillar2の対象となる企業は、15%を下回る税率で課税されている場合、追加法人所得税を申告・納付しなければなりません。日本企業では、タイ国内に複数の企業を展開しているケースが多いことから、グループ内で製造会社が多い場合、税負担率が15%を下回っていないか注意する必要があります。